「多くの人びとがカイロの街頭で、今まで自分が生きてきたなかではじめて「生きてる感じがする」と主張したことが意味をもつのである。たとえ次に何が起こったとしても、「生きている実感」というこの感覚になかにある切実ななにかは、決してシニカルな現実の政治によって葬り去られることはない。」(スラヴォイ・ジジェク
「エジプトにとって、これはタハリール広場の奇跡だ」より)※一部補訳
これは曲も歌詞も映像もコンセプトもタイミングもなにもかもすばらしい。でもなによりも、ジジェクが書いているような「生きている実感」を手にした人たちの表情がどれもすばらしい。
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[追記] このPVを制作したハニー・アデルが在籍するバンドWust El-Baladが約一年ほど前にリリースした下のPVは、携帯電話が「ライフライン」となって人びとをつなげたエジプト革命の後にみると、なかなか感慨深い。