はじめに、ふた、ありき
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【独裁政治】(出典:フリー百科事典『ウィキペディア』より 「独裁政治(どくさいせいじ)とは、一個人、少数者または一党派が絶対的な政治権力を独占して握る政治体制を指す。独裁制とも言う。」 ▼「カダフィのもっとも血なまぐさいスピーチ」 「昨夕、リビア元首ムアンマル・アル=カッザーフィー(カダフィ)が行ったスピーチは非常に不穏であった。語彙あるいは表現の全てが殺戮計画を示唆している。もしそれが成功裏に実施されれば、リビアの分裂、あるいはソマリア化をまねく。そうでなくても血の海だ。血に飢えた手負いの獣と化したカダフィは、その政権、属する部族の権威、追随者の平安を維持するため、リビアを炎上させるつもりでいる。このスピーチを侮ってはならない。そこで表明されたことに極めて真剣に対処すべきだ。カダフィが国民の大部分を侮蔑している点は見過ごせない。彼らを無知扱いし、デモ参加者らにいたっては、ドブネズミ、うわごとを口走る輩、ノミだらけの汚らわしい者たち、逸脱者、アメリカの傀儡、である。あらゆる意味で趣と教養を欠いた言辞だ。リビア元首が国民と祖国を愛しているとは思えない。もしそうならば荷物をまとめて去っているはずだ。犠牲を避け、自尊心を保ち、彼の部族の安全を保証するために。こんなにも多くの死傷者を出した後、もし彼が革命勢力に勝ち政権に残ったと仮定して、彼を望まず、益々憎しみを募らせる国民多数をどうやって統治するつもりだろうか。その演説から理解する限り、リビアの大佐は、ウマル・アル=ムフタールではなく、ムッソリーニの流派に属している。後者同様無残な最期を迎えたとしても不思議ではない。」(2011年2月23日「al-Quds al-Arabi」) ▼「カダフィ氏を暗殺未遂 リビア「秘書官が狙撃」と報道」 「中東の衛星放送アルアラビーヤは23日、反政府デモが続くリビアで、最高指導者カダフィ大佐の暗殺未遂事件が起きたと伝えた。22日にカダフィ氏が退陣拒否と徹底抗戦の姿勢を示した演説後に起きたという。 政権離脱を表明したオベイディ前公安書記(公安相)はアルアラビーヤに「演説に失望した秘書官が銃で大佐を狙って撃ったが失敗した」と述べた。(2011年2月24日 中日新聞) 【おわび】 お見苦しい独裁映像が続いたことを、 心よりお詫びいたします。 と、こんなふうに、まったく支離滅裂な強権的スピーチが一時間あまりも延々と続いた。聞き手の事などまるで意に介さないひたすら強権的で独善的なスピーチは、「独裁体制とは何か」という、どんな定義や説明よりもはるかに雄弁かつ強烈に「独裁体制とはどういう感じなのか」ということを視聴者に擬似体験させる「ザ・独裁ショー」(「みよ、これが独裁だ」「独裁の真髄」?)だったと思う。ムバラクの退陣が発表された直後、アルジャジーラは数分間のあいだナレーションを一切いれず、タハリール広場の歓声だけを放映し続けた。あれは英断だったが、それとはまた別の意味で、この「強権的スピーチ」を、最後の数分間を除いて、ほぼノーカットで放映し続けたのも英断だったと思う。なぜなら、聞く者すべてをうんざりさせ、辟易させ、敵にまわすような「最低のスピーチ」を延々と聞かされているうちに、だんだんと「独裁体制」というものがどういうものなのかが想像できるようになるからである(そしてそれが42年も続くというのがどういうことなのかもすこし想像できるようになる)。この歴史に残る「最低のスピーチ」でカダフィは、世界の大多数を敵にまわしたと思う。そう、独裁者や支配者を失墜させるのには、好きなだけ話させるのが効果的なのだ(これは暴言をくりかえす都知事にも応用できる)。そうすれば、さんざん妄言を吐きちらし、やがて自ら醜態をさらして、そのおぞましい我執とともに自滅する。アルジャジーラは見事な「みせしめ」の手本を見せてくれた。 [追記1] アルジャジーラの同時通訳は「ひどい」といわれるが、実はあれは意図的なものなのかもしれない。かつてゴダールが「野獣の政府は野獣の色で描かれなければならない」といったように、独裁者の野獣のスピーチは、それにふさわしい、ひどい同時通訳で伝えられる方がふさわしいのかもしれない。 [追記2] ▼「右腕も離反 カダフィ大佐四面楚歌 残るは一族のみ」 「リビアの最高指導者カダフィ大佐は、長年の「盟友」であるオベイディ公安書記(公安相)にも離反され、四面楚歌に陥った。41年にわたり同国を支配してきた独裁者に生き残りの手立ては残されているのか。「アブドルファッターフ・ユーニス(オベイディ公安相)はどこにいる? 裏切り者(反体制派)に殺されてしまったのだ!」カダフィ氏は22日の演説で何度か、1969年のクーデターで政権を奪取した当時からの腹心であるオベイディ氏に言及した。そのオベイディ氏は数時間後、北東部ベンガジからの声明で、「私は生きている」と反論。中東の衛星テレビ局アルアラビーヤとの電話インタビューでは、カダフィ氏が自分を暗殺しようとし、間一髪で命拾いしたとも明らかにした。この暗殺未遂が起きたとされるのはカダフィ氏の演説の前後。カダフィ氏はその忠誠を疑ったオベイディ氏を暗殺し、その責任を反体制派になすりつけようとしたとみられる。孤立無援のカダフィ氏を支えるのは、有力後継候補の次男サイフルイスラム氏ら一族のほか、なお忠誠を誓う一部軍部隊、外国人傭兵ら。どれだけの戦力が残されているかは不明だが、カダフィ氏の息子には、軍に影響力を持つ国家安全保障顧問の四男ムアタセム氏や、独自の部隊を持つとされる七男ハミース氏などがいる。ただ、アルアラビーヤによれば、23日にはサイフルイスラム氏の側近も辞任を表明した。部隊の任務放棄も続くとみられる。「彼は逃げたりしない。(権力を手放すとすれば)自殺するか殺されるときだ」。40年以上にわたりカダフィ氏の「右腕」だったオベイディ氏はこうも語り、本格的な戦闘が起きる可能性を示唆した。」(2011年2月23日 産経ニュース)
by illcommonz
| 2011-02-23 03:31
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