はじめに、ふた、ありき
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▼高嶺格「いい家、よい体」 「パフォーマンスからインスタレーション、映像、写真作品に至るまで多彩なアプローチのもと、常に自身の体験や身体を絡めながら社会的論点を炙り出してきた現代美術家、高嶺格。「Good House」と「Nice Body」の2つのプロジェクトから構成される本展では、約1年の会期の中で、我々が生きていく上での根本的な拠り所でありながら、日常の中で愚鈍になりがちな「家」と「体」についての我々の感覚や認識を、プロジェクトに関わる多くの協働者とともにライブに問い直していきます」 ▼プロジェクト1「よい体:私を建て、そして通り過ぎていった者たち」 [会場] 金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム [会期] 2010年4月29日~2011年3月21日 「高嶺がオーディションで選んだメンバーが役者として参加。作家のディレクションのもと、約1ヶ月の制作期間を経て完成した新作映像インスタレーションを展示します。 金沢周辺の民家の古材を組み上げ作った仮想の「家」を舞台に、長い年月の中で「家」を通過していったであろう人間たちの魂、記憶、足跡、声、匂いといったものが光と音を帯びて駆け巡る時空が長期インスタレーションルームに出現し、観る者の身体感覚と思考を呼び覚まします」 ▼プロジェクト2「よい家:すみか―いつの間にかパッケージ化され、カタログから選んで買わされるモノになってしまった住処を、自分の手に取り戻すことを目指します」 [会場] 金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム [会期] 2010年8月28日~2011年3月21日 「高嶺が鋭敏に嗅ぎ取った現代住宅に潜む「インチキ臭」への嫌悪を出発点とし、メンバーや来場者とともに「ひとが住む場所とは何か」ということを自分の身体を使って、作り、感じ、考え、発信するワーク・イン・プログレスのプロジェクトです。今回、高嶺がプロジェクト・パートナーとして招いた土嚢建築の研究・実践者である渡辺菊眞氏(高知工科大学准教授、D環境造形システム研究所)、そして公募で集まったメンバーらとともに、土嚢や廃材を用いた建築を実践する中で、各自が「Good House~いい家」について考え、それぞれの「すみか」を取り戻すことを目指します。」 「鹿児島エスペラント」のインスタレーションもすばらしかったが、今回の展示はさらにもっとすばらしかった。二つのプロジェクト会場を都合4回往復しながら、夢中になってみた。あまりによすぎたので、本展のホンマタカシ展を見ないで帰ってきた。 「高嶺格の「鹿児島エスペラント」のどこがそんなによかったのか。それをことばにするのはひどくむずかしく、だからこそ、動物園の檻の前に子どものように、柵から身をのりだして、いま目の前で起きていることのすべてを何ひとつとして見のがすまいと、夢中になって7回もそれを見てしまったわけですが、それでも依然として、まだことばが見あたらない気がします。もっともそんなふうに、ことばを失なうところから批評というものははじまり、ことばがないというそのことに抵抗して、そのなくしたことばをとりもどす作業が批評だとも思うので、こうやって何の見通しもないまま書きはじめるわけですが、(つづく)」(イルコモンズ「高嶺格「鹿児島エスペラント」伝」) 5年前に横浜で「鹿児島エスペラント」をみたとき、こう書いたが、今回は、失くしたことばをそのままにしておいてもいいと思うくらいよかった、いや、よすぎた。
by illcommonz
| 2011-03-07 01:01
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