「消防士たちは非常事態がくるとみんな聖者になれるのだ。消防士ばんざい!」
(カート・ヴォネガット「タイムクエイク」)
以上です。
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「見えない敵」「ミッション達成」=恐怖克服、安全確保―原発放水・東京消防庁」
「見えない敵と戦う」「ミッションを達成」。東京電力福島第1原発3号機への放水をした東京消防庁の緊急消防援助隊の第1陣が19日夜、帰還。総隊長の佐藤康雄消防司監ら3人が東京都千代田区の同庁で記者会見し、恐怖と緊迫の状況を報告した。同庁によると、現場の路面状況が悪く、予定になかった車両外での作業を強いられるなど難航。隊員も防護服着用に普段より手間取るなど緊張し、絶えず放射線量を測定しながらの作業だった。
白煙が上がっていた場所を目掛けて放水したところ、直後に放射線量がゼロに近い値に低下したため、燃料プールに命中したと判断したという。佐藤消防司監は「隊員の安全を確保し、連続して大量の水をプールに放水するミッションを達成できたと思う」と語った。さらに「放射能という見えない敵と戦う恐怖心を克服した隊員に、敬服の念を抱いている」と振り返った。
「福島原発に行ってくるよ」。佐藤消防司監は派遣要請を受け、妻にメールを打った。返信は1行で、「日本の救世主になってください」だった。「帰ったら、ゆっくり寝たい」。涙を浮かべ、笑顔でつぶやいた。特殊車両で放射線量を測定した冨岡豊彦隊長は「大変だったのは」と問われ、「残された家族」と答えて沈黙。目を真っ赤にし、ほおを震わせ、「隊員は士気が高く、一生懸命だった。残された家族に、おわびとお礼を申し上げる」と言葉を絞り出した。3号機の間近で放水をした高山幸夫隊長は「仲間のバックアップがあったからできた」と断言。「出発前、『必ず帰る』とメールをしたら、妻から『信じて待ってます』と返信があった」と明かした。」(時事通信 2011年3月20日)
[フルヴァージョン]
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13902055
[参考]
「新潟県中越地震」(ウィキペディアより)
「消防では、新潟県内の消防本部による消防応援が実施されたのと併せて、総務省消防庁などの調整のもと、東日本各都県の消防本部による緊急消防援助隊が編成され、
東京都隊として東京消防庁の消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)も出動し被災地での災害活動が行われた。東京の消防救助機動部隊が中心になり、緊急消防援助隊(長野・栃木県隊など)や新潟県各消防本部の救助隊と共に、崖崩れの現場で救助活動を行い、
崖崩れで数日間埋没していた乗用車から2歳の男児を救助した。」