
福島原子力発電所の事故で「レヴェル7」が宣言されました。これによって、この「ふつうの状態」ではない状態がこれからしばらく続くということがほぼ確実になったので、今年度の「文化人類学解放講座」(別称「文化人類学2.0」)は、「ふつうの文化人類学のやりかた」ではないやり方で、いまや人間の手に負えないモンスターと化したさまざまなテクノロジーと人間の関係、そして危機の時代における「文化の力」などについて講義します。教室は、多摩キャンパス3号館文学部総合棟3115教室(500人教室)、時間は15:00-16:30です。
▼「文化人類学解放講座」ブログ版
http://illcommonz.exblog.jp/
「文化人類学者になりそこねた映画作家」としてゴダールをとりあげ、ゴダールが核爆発後の世界の変化を描いた短編「新世界 Il nuovo mondo」(1962年)をみることにします。
(あらすじ)「フランスの首都パリ。ある男が、自分のガールフレンドを含めた、自分の周りがなんだか変だと感じる。機械がおかしな動きをする、人々の話に論理性が欠けていたり、薬を大量に摂取してしまったりといったことなのだが。世界の変化に気づいた彼は、それをノートに克明に記録しようとする。男の気づいた世界の変化の原因は、核爆発であった。パリ上空12万メートルで、人知れず核が爆発し、静かに地上を侵していたのであった。男の記録は世界の終焉の記録となった。」
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「福島原発事故、最悪の「レベル7」に引き上げ」
「経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力福島第一原子力発電所の事故について、原発事故の深刻度を示す「国際原子力事象評価尺度(INES)」の暫定評価を、「レベル5」から最悪の「7」に引き上げると発表した。これまでに放出された放射性物質の量を、推定される原子炉の状態から計算した結果、「7」の基準である「数万テラ・ベクレル以上(テラは1兆倍)」に達した。「7」は0~7の8段階で上限の「深刻な事故」で、過去では1986年に旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故が唯一の例だ。」(2011年4月12日 読売新聞)