
「イカスねぇ ダンスでも踊ったらよかろうに。自分の作品がこういう形で汚されてもかまわない。聖なるものは 常に汚されるという前提をもっているからね。」(1970年、太陽の塔を「目玉男」を占拠したときの岡本太郎のコメント)
講演「芸術と人生」での岡本太郎のパブリックアート論(※後半)
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「岡本太郎氏の壁画にいたずら=福島原発?の絵貼り付け
-警視庁が捜査、東京・渋谷駅」
「JR渋谷駅構内に展示されている芸術家の故・岡本太郎氏の壁画「明日の神話」に、何者かが福島第1原発事故を模したとみられる絵を付け加えていたことが2日、警視庁渋谷署への取材で分かった。同署は悪質ないたずらとみて、軽犯罪法違反などの疑いで捜査している。同署によると、1日午後9時半ごろ、「ツイッターで見た」と女性から通報があり、同署員が駆け付けたところ、縦5.5メートル、幅30メートルの壁画の右下部分に、四つの原子炉建屋を描いたとみられる絵が貼り付けられていた。骨組みだけになった建屋もあり、事故をイメージしたとみられる。絵は縦80センチ、横2メートルのベニヤ板のようなものに描かれており、壁に両面テープで貼り付けられていた。壁画に破損はなく、同署は絵を撤去し調べている。」(時事通信 2011年5月2日)
岡本敏子さんが生きてたら、「まぁ、ステキねぇ。」と云ったと思う。
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[参考] 「現代美術が持ってきた否定の真理は、これまで常に、それをとりまく社会への正当な否定であってきた。一九三七年にパリで、ナチの大使オットー・アベックが、絵画「ゲルニカ」の前で、ピカソに「これを作ったのはあなたですか」と尋ねたとき、ピカソはまったく正当にこう答えた。「いえ、それは、あなたです」と。」(ギー・ドゥボール)