「まったくとんでもない時代にブチ当たっちまったもんだぜ。こんな、狂気のような、核と原子力の正体を知ってしまってからというもの、どんなスゲエ映画を見ても、どんなにカッコいい音楽を聞いても、もはや以前のようには胸が踊らないし、血も騒がない。夢中になんかなれなくなっちまった…。何も面白くねえ!心のどこかでいつもビビってるからだろう。ちくしょう!なんという世の中だ!いったいどうして俺たちはこんな思いをしなければいけないんだ?どうして苦痛と恐怖を強制されるんだろう?おれたちのまったく関係しないところで準備され、造られ、ガードされている原発。誰も望みやしないのに。そこに存在しているんだ…カネも力もねえおれたちには、とても変えようのねえ現実。できることなら忘れ去り、知らんぷりして一生メデタク暮らしたい。だけど、そんなことはいまさら無理な相談というもの。自分の心に嘘はつけない。いくら目をそむけてみたって、この現実はおれたちの前から消え去ってくれたりはしねえんだもんな。それならば、いっそのこと正々堂々と正面を向いて、目の前のバケモノと戦っていこう、そのほうがよっぽど精神衛生上もマシだぜ!そういう考えの仲間のためにおれたちはこの本を書いた。事故の記事を見つけては暗い気持ちになり、推進派のデタラメなPRを目にするたびに腹を立て…そんなお決まりの毎日をこれからもいつまでも繰り返すなんてよ、考えただけでも息が詰まっちまうぜ!そのことに一番ウンザリしているのは、本当はあんた自身なんだろう?この乱暴な文章を書かざるを得ない真意を少しでも分かってくれる人、あんたはいいやつだ。殺されるんじゃないぜ。この本を、妹たち、弟たちに捧げる。」(ハンドレッド・クラブ 「ノー・ニュークス! イエス・ロック!」(1988年)より)
「なにが、77万テラベクレルだ、なにが、レヴェル8だ、なにが、メルトスルーだ、ふざけるな、くそ、」と、長いあいだ眠っていたパンクのたましいが急速に再起動中。最近の口グセは「くそ、」、朝起きて「くそ、」、電車に乗って「くそ、」、駅で「くそ、」、家に帰って「くそ」、どこにいっても「くそ、」、なにをみても「くそ、」「くそ、」「くそ、」「くそ、」「くそ、」と一日も何度も口をついてでてくる「くそ、」。いっそのこと、このブログ、「イルコモンズのくそ、」にするか、くそ。