[教材]
A・ペレシャン「われらの世紀」(19分版)
ディズニー社「原子力はともだち」(17分版)
P・ヴィリリオ+浅田彰「事故の博物館」(9分版)
東京電力「福島の原子力」(25分版)
「蒸気船や帆船を発明するとは難破を発明することであり、列車を発明するとは鉄道の脱線事故を発明することである。自家用自動車を発明するとは高速道路での玉突き事故を発明することなのである。飛行機や飛行船を離陸させるとは、空の惨事を、墜落事故を発明することなのだ。」(P・ヴィリリオ)
「大地の底から貴(たっと)きものが掘りだされるとき、われらは大いなる災厄をまねきよせることになるだろう。巨大なクモの巣が空一面をおおい、人類最期の日がやってくる。灰の容れ物が空から投げ落とされると、大地は火の海となり、海が沸きあがって、たちまち干れ果てることになるだろう」(ホピ族)
「近代文明は名ばかりの文明です。この文明のもと、ヨーロッパの国々は日々堕落し、破滅の淵にさしかかっています。なぜなら、自分自身のことを悪く言う人にはめったにお目にかかれないからで、近代文明の弊害に冒されてしまっている人が、それを攻撃するようなことを書くはずがありません。そのような人たちの関心はこの文明を擁護する事例、主張を見つけることでしかありません。そして彼らはこの文明が本物であると信じこんで、無意識のうちにそうしているのです。眠って夢をみている人は夢のなかのことを本当と信じており、目が覚めてはじめてその人は、本当のことがわかるようになります。文明という毒を浴びながら苦労している人びとは、夢のなかにいる人のようなものです。私たちが普段読むものも近代文明を擁護する人びとが書いたものです。たしかにこの文明の信奉者のなかにも、非常に優秀な人、さらにはとても善良な人もいますが、彼らの書いたものが私たちの判断を鈍らせています。そして、一人また一人と私たちは、その渦に飲み込まれていっているのです。この文明の炎で焼き尽くされている被害者には際限がありません。しかも救いようのないことに、この文明がまったくよいものだと信じ込んで、人びとはその焼けつく炎に飛び込んでいるのです。人々は宗教を軽んじるようになってしまいましたが、この世から利益を得ることも実際にはできないでいるのです。この文明は私たちの機嫌をとりながら、実はわたしたちにかじりついているネズミのようなものです。その影響が十分現われてくれば、宗教的迷信のほうが、近代文明の弊害にくらべればまだ害がなかったということに私たちは気づくでしょう。」(マハトマ・ガンジー)