イルコモンズマッドソーシャルサイエンスの時間です。
「テレビをみるとアタマがワルくなる」
という古くからの云い伝えがありますが、
それでは、テレビを見るのをヤメると、
ひとはアタマがよくなるのか、といえば、
こたえは、ズバリ、NOです(たぶん)。
現に僕らは二人とも1989年の冬以来、
テレビを見るのをぱったりヤメましたが、
それで脳の血のめぐりがよくなったか、といえば、ちっともそんな風には思えません。
もちろん
「スペクタクル社会考現学」とか
「メディア民俗学」の古典的研究にヨれば、
テレビは「さめたメディア」であり、ひとを「ただ見てるだけの受け身の客」にする、
といわれてきましたし、たぶんそうでしょう。それは認めるとして、そこからさらに
もう一歩前ノメリになって知りたいのは、テレビを見るのをヤメると、頭がよくならない
にしても、なにか変わるのかということです。ぶちまけて云ってしまえば、
HOW DOES IT FEEL, LIFE AFTER TV? なワケです、で、どうなのよ?
[こたえ] スペクトルの趣味がカワリます(きっぱり)。
そう、残念ながら、テレビを見るのをヤメたくらいでは、
一度身についてしまったスペクタクル消費民的生活習慣は、
なかなかヌケません、が、スペクトルの趣味なら変わります。
その昔、まだテレビをよく見ていた頃(MTV創世記の頃)は、
←こういう
CMYKのカラーモードがヌルく見えてキライでした。
これはブラウン管テレビの画面を構成する
RGBのカラーモードが、
スペクタクルの世界、ではなく、世界のスペクトルを見る時の
標準設定モードとして意識下にプリセットされてたためと思われます。
現に当時は、このテレビをメディアとして出現したテレビゲームの画面のパキパキした
RGB混合ビームの光の明滅と強烈なコントラストにすっかり目を奪われたものでした。
とかく刺激の強いモノが好きなコドモには
RGBはピッタリです。し・か・し・
テレビを見るのをヤメ、テレビゲームから足を洗うと、
このスペクトルの趣味が、だんだんだんだん
すこしづつすこしづつ、ぼんやりぼんやりと
変わってきて、ある日、パチン!とスィッチします。
では、このつづきは、また来週、このチャンネルで。