「アトミックサイト」で一日に何度も何度もくりかえし上映していた反/脱原発PRヴィデオ。アトミックサイトの精神的支柱。「アトミックサイト」が閉館したので、紹介記事を添えて、YouTubeに公開しました。
「1928年、斉藤さんは千葉県に生まれた。祖父は米屋を営んでいた。結婚して国立に住んでいたころ、東京電力の電気料金値上げに対抗して消費者の運動「旧料金で電気代を払う会」へ参加した。当初はたった二人だけの運動だったという。東電本社へのデモ、地域での自転車デモ。運動をすすめていくうちに仲間が増えていく。反面、弾圧が厳しくなるにつれ、戦列を離れていったメンバーもいた。しかし誰かに命令されてやっている運動ではない。自分が自分の判断で生き方を決め、すこやかな命を子や孫へ残そうとしている運動である。微力かもしれないが、自分の意思で行動する人間の強さがある。エネルギー問題に関わったことで、地域の切り捨て、人間への差別という、原子力社会の本質が見えてきたという。「本当に安全であるためには戦争も核もないことが大前提ですけど、そこに行く前の段階で、毎日の暮らしの中でわたしたちにできることはいっぱいあると思うんです」。斉藤さんのお宅には電気炊飯器はない。お米はガスで、クーラーは長い間スイッチを入れたことがない。灯りに最低限にしているという。「電気やたべものなど、身の回りの生活の成り立ちを「知る」ことが第一歩ですよ。斉藤さんにとって82回目の夏がやってくる。」(三多摩たべもの研究会「たべ研新聞」2010年8月7日より)
反原発のデモでよく会う、斉藤のおばあちゃんは、1928年生まれの83歳。チョムスキーと同じ齢である。
[関連] ▼5.07 NO NUKES TV「藤波心+斉藤美智子」
http://www.youtube.com/watch?v=j-aicoslfuE
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[追記]
▼「急性白血病:福島第1原発作業員が死亡 東電が発表」
「東京電力は30日、福島第1原発で作業に携わっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。外部被ばく量が0.5ミリシーベルト、内部被ばく量は0ミリシーベルトで、松本純一原子力・立地本部長代理は「医師の診断で、福島での作業との因果関係はない」と説明した。東電によると、男性は関連会社の作業員で8月上旬に約1週間、休憩所でドアの開閉や放射線管理に携わった。体調を崩して医師の診察を受け急性白血病と診断され、入院先で亡くなったという。東電は16日に元請け企業から報告を受けた。事前の健康診断で白血球数の異常はなく、今回以外の原発での作業歴は不明という。」(毎日新聞 2011年8月29日)