眠りの回廊をくぐりぬけ、暗く深い闇を通りぬけてゆく。
私の気持ちは混乱し、ぐらついている。
何が現実なのかわからない。
感じるものに触れることもできず、幻想の背後に身をひそめる私。
でも、私はずっと思い続けてきた、この生に終わりはないと。
たとえ雨にうたれても、花は決して負けることはないと。
よろこびと悲しみのあいだにひかれた線はちっぽけなもので、
私の幻想はやがて現実となり、あるべき姿で私は明日と向きあうだろう。
S&G「雨に負けぬ花」
昨日、わたしたちは「路上の花」になった。わたしたちは壁にまもられた花壇の花ではない。わたしたちは、どんなに追いはらわれ、ふみつけにされようと、必ずすきまを見つけ、そこから再び芽を出し、葉をひろげ、花を咲かせる路上の花である。わたしたちは「雨に負けぬ花」である。わたしたちには未来があり、わたしたちには文化がある。パンクの文化、ロックの文化、ラップの文化、ちんどんの文化、名を持たぬさまざまな雑種の文化。わたしたちにはそれぞれ「あるべき姿で明日と向きあうための文化」がある。誰もそれを根絶やしにすることはできない。昨日、わたしたちは「路上の花」になった。原発を必要としない「野生の花」になった。わたしたちには未来があり、文化があり、そして、エネルギーがある。わたしたちには、上からの力をはねかえす力はなくても、何度もたちあがってゆくエネルギーがある。デモがデモンストレーションしているのはそれだ。エネルギー構造をシフトさせることができるのは、こうした無数の花たちがうみだすエネルギーだ。
(via)
http://kai-wai.jp/2011/09/911.html