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「じ め ん」
[日時] 2011年9月16日/17日 19:30-
[場所] 東京・都立夢の島公園内多目的コロシアム
[構成・演出] 飴屋法水
[出演] ロメオ・カステルッチ、飴屋法水、小山田米呂、ブリジッド・コナー、村田麗薫、さくら町子どもガムラン(新川美鈴・関口旬子・小峰星花・村山竜規・徳永和奏・木間衣里)、松村空弥、くるみ
3.11以後、「いま、この人はなにを考え、これから、なにをするのだろう」と気になっていた同時代の表現者がふたりいる。ひとりはECD、もうひとりが飴屋法水。ふたりにはそれぞれ娘がいて、そのもっとも身近な「未来の血族」のために/とともに、このふたりがなにをするのか気になっていた。第5福竜丸が眠る夢の島の野外劇場の「じ め ん」の上で、演出家の父が娘に託した役柄/役割はなんだろう。それが気になっていたのだが、いつものように公演直前になって招待してくれたので、これからみにゆく。
「わたくしといふ現象は、假定された有機交流電燈の、ひとつの青い照明です。風景やみんなといっしょに、せはしくせはしく明滅しながら、いかにもたしかにともりつづける、因果交流電燈の、ひとつの青い照明です。
おそらくこれから二千年もたったころは、それ相當のちがった地質學が流用され、相當した證據もまた次次過去から現出し、みんなは二千年ぐらゐ前には、青ぞらいっぱいの無色な孔雀が居たとおもひ、新進の大學士たちは気圏のいちばんの上層、きらびやかな氷窒素のあたりから、すてきな化石を發堀したり、あるひは白堊紀砂岩の層面に、透明な人類の巨大な足跡を発見するかもしれません。すべてこれらの命題は、心象や時間それ自身の性質として第四次延長のなかで主張されます。」(宮澤賢治)