「覚悟」というほどのものではないが、原発をやめさせようとする、このムーヴメントは、長期間に及ぶだろうという「予測」があった。だから、半年がたった今でさえ、まだはじまったばかりだと思っている。ムーヴメントをながくゆるやかに持続させてゆくために必要なのは、忍耐や我慢や根性ではなく、たのしみやよろこびであり、それを肯定しあう集団的な祝祭性である。これはオルター・グローバリゼーションムーヴメントからまなんだことだ。被災地のことを考えると、最初の半年は祝祭性をあまり前面にだすことはできなかったが、911以後はすこしづつ変わってゆくだろうと思う。この半年で、デモにドラムで参加する人たちがふえてきてたことは、よろこびであり、デモのたびに「どかどかうるさいアンサンブル」がますますうるさくなってゆくのは、たのしみである。」(イルコモンズ「河よりもながくゆるやかに、デモはつづく」より)