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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼平成24年版「放射線等に関する副読本/あたらしい憲法のはなしRMX」
▼平成24年版「放射線等に関する副読本/あたらしい憲法のはなしRMX」_d0017381_1444287.jpg
 みなさんの中には、こんどの原発事故に、おとうさんやにいさんを送りだされた人も多いでしょう。ごぶじにおかえりになったでしょうか。それともとうとうおかえりにならなかったでしょうか。また、震災で、家やうちの人を、なくされた人も多いでしょう。いまもまだ事故はおわっていませんが、二度とこんなおそろしい、かなしい思いをしたくないと思いませんか。原発をつくって、日本の國はどんな利益があったでしょうか。何もありません。ただ、おそろしい、かなしいことが、たくさんおこっただけではありませんか。放射線は人間をほろぼすものです。世の中のよいものをこわすものです。だから、原発をすすめた國には、大きな責任があるといわなければなりません。このまえのチェルノブイリの事故のあとでも、もう原発は二度とやるまいと、多くの國々ではいろいろ考えましたが、またこんな大事故をおこしてしまったのは、まことに残念なことではありませんか。

 そこでこんどの憲法では、日本の國が、けっして二度と原発を動かさないように、二つのことをきめました。その一つは、原発も核兵器も、およそ放射線をばらまくものは、いっさいもたないということです。これからさき日本には、原発はないのです。これを原子力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。

 もう一つは、よその國と爭いごとがおこったとき、けっして核兵器やその材料によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたのです。おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの國をほろぼすようなはめになるからです。また、核戰爭とまでゆかずとも、國の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。これを核戰爭の放棄というのです。そうしてよその國となかよくして、世界中の國が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の國は、さかえてゆけるのです。

 みなさん、あのおそろしい事故が、二度とおこらないように、また戰爭を二度とおこさないようにいたしましょう。

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 文部省が1947年に書いた「あたらしい憲法のはなし」をリミックスしてみた。来年の「副読本」の手本にしたまえ>文科省

(参考) 
▼文部省「あたらしい憲法のはなし」(1947年) 青空文庫版
http://www.aozora.gr.jp/cards/001128/files/43037_15804.html
(関連)
▼多摩美「芸術の発生学/3.11以後の比較文学論、くたばれ文科省」
http://illcomm.exblog.jp/14818646/
by illcommonz | 2011-10-25 14:44
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