▼「もしもぼくらが木を失ったら」
マーシャル・カリー監督 2011年 アメリカ
「FBIから"国内における一番危険なテロリスト"と呼ばれ、メディアからは"エコテロリスト"と取り上げられた環境保護団体ELF(Earth Liberation Front)。その元メンバー、ダニエルのオレゴンの製材会社2社への放火の罪とその刑執行までを追いながら、彼らの活動を紐解き、さらなる大きな論点へ視野を広げてゆく。果たして彼らは声を持たない自然の代弁者なのか、それとも過激な活動家なのか。世界中の映画祭で数多くの賞に輝き、ドキュメンタリー界では高い評価を集めているマーシャル・カリー監督が放つ、環境問題の光と影を見つめるドキュメンタリー。」(「東京国際映画祭」公式サイトより)

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「ダニエル・マクゴーワンを支援しよう」というキャンペーン・ステッカーが貼ってある。この映画は、そのダニエルとそのなかまたちのラディカルなエコ・アクティヴィズムとその顛末を追ったドキュメント作品。ELFの活動のほか、1990年代の北米の環境保護運動が、かつての「ヒッピー」スタイルから「モンキー・レンチング」スタイルへと移行していった過程や、「アース・ファースト」が与えたインパクト、1999年のシアトルの反乱でのブラックブロックの実像などを知ることができる。かねてより北米では、「エコロジスト」たちのアクションが最もハードコアで、「グリーンアナーキー」と呼ばれている、という話をきいていたが、この映画をみて、そのことがよく理解できた。先日、東京でも上映されたフランクリン・ロペスの「END:CIV」と同様、日本の「エコ好きな人たち」にこそ、みてもらいたい映画だと思う(たぶんカルチャーショックをうけると思う。)
[関連]
▼「END:CIV」 「文明:終了」
http://illcomm.exblog.jp/14665348/
▼映画「END:CIV」評
http://illcomm.exblog.jp/14688353/