はじめに、ふた、ありき
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▼コーネル・ウェスト マイケル・ムーアはズコッティ公園ではじめてヒューマン・マイクロフォンをやったときのことを「最初はなんだか教会の説教みたいだったよ」とうれしそうに語っていたが、この数週間、ライヴストリームやYouTubeで、有名無名のいろんな人たちのスピーチを、みながら、ある風景のことをずっと思い浮かべていた。それはルイス・カーンが語る「学校のはじまりの風景」である。 「わたしはいつも、古い施設の新しい表現を見つけだそうと努めています。たとえば、学ぶための施設は、私たちにとって大きな関心のあるものです。それは、おそらく、いっぽんの樹の下にいる、あるひとりの人物と、その人物のまわりで、その話を聞く人たち、という風景のなかではじまりました。そのいっぽんの樹の下で、自分を教師だとは思ってないひとりの人間が、自分を生徒だと思ってない人たちに、彼/女が真実だと思っていることを語ったのです。話を聞いた人たちは「その通りだ、それが真実だ」と思い、自分の子どもたちにも、こんな経験をさせたいと考えたところから、学校ははじまりました。これが学校のはじまりの風景です。はじめての教室のおどろきを、私は決して忘れていません。わたしは、はじまりの時や、はじまりの場の感覚を求め、それを心に抱きながら、あらゆる問題にとりくみます。」(ルイス・カーン「ビギニングス」) では、ウォールストリートのあちこちに出現したこの学校はなんの学校なのだろう。それは「ほんとうのデモクラシーの学校」「直接民主主義の学校」だと思う。そこでは自分を政治について語る人間だとは思ってなかったひとりの人間が、同じようにそう思ってなかった人たちに、彼/女がいま真実だと思っていることを自分の声とことばで語り、その話を聞いた人たちは、それをほかの誰かに伝えるために復唱し、賛同と合意のハンドサインでこたえる。ルイス・カーンが想像した「はじまりの風景」のひとつが、いま現実に目の前に現れている。これまで大学やいろんな場所で直接民主主義について話をするときはいつも、ルイス・カーンのこのことばからはじめて、次にジャック・ランシエールの「民主主義のはじまり」と「デモスたち」の話をしてきたのだが、そこでいつもこまっていたのは、直接民主主義の風景を記録した映像がないことだった。でももうこれからはこまることはない。タハリール広場やマドリッド、そしてニューヨークに、それが次々と出現し、その映像をYouTubeでいくらでもみることができるのだから。はじめてみたこの「直接民主主義の学校」のおどろきを、忘れないようにしたい。そして、このおどろきを他の誰かに伝えるために、自分もこの学校に参加したいと思った。なので明日から一週間、ニューヨークに行くことにした。短期留学のつもりでいくことにした。 ▼10月15日のマドリッド(50万人がデモに参加)の風景 [関連] ▼アーキ・デモクラシーズ http://illcomm.exblog.jp/7582112/
by illcommonz
| 2011-11-02 00:06
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