パーカッションは心臓部だ、ソウルだ。
パーカッションがうごかなれば、
バンドはうごかない、
バンドに命をふきこめない。
わたしたちは脈拍=鼓動だ。
もし脈拍=鼓動がなければ死んでいる
(映画「ドラムライン」より)
そう思って、もうかれこれ8年くらいデモでドラムを叩き続けてきた。8年前とくらべると、デモのドラムの数は何倍にもふえた。「どかどかうるさいMB」で低音部が強化され、「怒りのドラムデモ」でブレイクした。ドラムサークルもできた。このままデモのドラムが、うまくならず、きれいならず、心地よくなろうとしなければ、いつでも誰でも参加できる、直接民主主義的な音の合意形成の場になるだろう。なのでそろそろ次のプロセスに進みたいと思った。パーカッションが心臓部だとすれば、ホーン・セクションはなんだろう?それは、呼吸器官だと思う。ドラムの脈拍=鼓動がなければ死んでいるが、その脈拍=鼓動も、息吹=呼吸につながらないと意味がしない。「スイングしなければ意味がない」ではないが、「ブローアップしなければ意味がない」。怒りやよろこびの情動が路上から吹きあがってゆかなけば意味がない。ブローアップされた息吹=呼吸から、声と叫びが生まれる。そうなれば、みんなが苦手なあのシュプレヒコールも、今とはまったく別のものに生まれ変わるだろう。コールやチャントはほんとはたのしいものなのだ。OWSのデモに参加してきて、それを再確認した。もともと、デモのドラムとブラスはコールやチャントをエンパワメントし、バックアップするためにある。コールとビートも、あたまでっかちだと地面にめりこんでゆく、そうではなく、声と体がバウンドするようなコールとビートが必要だ。さぁ、上をむいて、次へすすもう。まずは誰でも吹けるカズー笛から。
(関連)
「音のちから」
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