▼「米大物ロックバンド、グアンタナモ尋問での音楽使用に激怒」 「キューバ・グアンタナモ湾にある米海軍基地のテロ容疑者収容施設で、尋問の際に大音量の音楽を聞かせる手法が使われていることに対し、パール・ジャムやR.E.Mなどの米ロックバンドでつくるグループが22日、激しい怒りの声を上げた。今後、尋問における音楽の使用に関する公式文書の機密解除を求める訴訟を起こすとともに、同収容施設の閉鎖キャンペーンを支援していく意向だ。グループによると、2004年の米国防総省の報告書に、メタリカやブリトニー・スピアーズなどの曲を大音量で聞かせる尋問手法が記載されていたという。これに対しミュージシャンらは、「(グアンタナモ)収容所その他施設で音楽を拷問とともに使用することに正式に抗議するとともに、尋問手法としてどのように音楽が使われたかに関する政府の秘密文書のすべてを開示するよう求める運動を支持する」と発表。米軍退役将校や法律家らが立ち上げた収容所閉鎖を求めるキャンペーン「National Campaign to Close Guantanamo」への参加を表明した。抗議の声を上げたのはパール・ジャム、R.E.M.のほかナイン・インチ・ネイルズ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンら。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ(Tom Morello)は、「グアンタナモは水責めや性的虐待などさまざまな拷問が行われている場所として知られており、その1つに鼓膜が破れる寸前の大音量で72時間にわたって音楽を聴かせる手法がある」と指摘。「自分たちが生み出した音楽が人道に反する犯罪に使用されているという事実に胸くそが悪くなる」とコメントした。」(2009年10月23日 AFP)