
「今回の震災のような人知の及ばない強大な力を見せつけられた後、果たしてアーティストはどんな立ち振る舞いをするのか?そこで作家の本性は露呈されてしまう気がしています。現在までに積み重ねてきた個人史が、より実像に近い形であらわになる。それは、アクションを起こすにしても、起こさないにしても、脆くも崩れ去った原発の安全神話のように、時として作家生命に関わるような問題に発展する可能性だってある、と僕は思いました。震災後に作風が変わってしまう人だっていると思うし、何の影響も受けず流儀を貫いてもいいんじゃないか、と思います。どちらにしても、とにかく震災後の最初の作品によって、作家の意志はより鮮明に顕在化されるのだと思っています。」(宇川直宏) 椹木野衣+宇川直宏「震災後に芸術を定義し直す」より
「今後は宗教的なものが爆発的に拡がると思う。その時オレらはどうするか。神様とはやっぱり言いたくないわけで。正しいことを語るのは重要だけど、その先の理念や思想が求められたとき、新しい共産主義とかコミューンみたいのは重要だけど、今のところまだリアリティがもてない。結局、オレらには文化しかないし、宗教的なものに足をとられないためには、文化、さらに言うと、芸術ってのを本気で考えてく必要があると思うよ。宗教の勧誘にあっても、「私は芸術家です」ってキチンと断れるように。」(ぽえむ) 石黒景太+ぽえむ+二木信「99パーセントネーション」より