
「もしもしフロントですか、春がきたら起こしてくれますか」
冬は
バーンアウトの季節です。人はいきものなので、寒いと、もうそれだけでも気が滅入ります。とりわけ、3.11以後、最初の冬になる、いまのこの時期は、日本各地の家庭や職場、学校などでバーンアウトが起こりやすい季節です。3.11から300日という長い時間が経過し、年末年始のにぎわいも消え、日がますます短くなってゆき、春の訪れもまだ遠い先の話である、いまのこの時期、調子がわるいのがあたりまえ、わるくないほうがむしろどうかしてます。なので、いっそのこと、がまんせずに、自らすすんでバーンアウトを宣言してみるのもいいかもしれません。調子がわるいのはバーンアウトのせい、何をしても集中できないのはバーンアウトのせい、何を見ても聞いてもたのしくないのはバーンアウトのせいなのだ、と考えるとすこし気が楽になります。もとはといえば、このバーンアウトは原発のせいなのですが、原発のことを考えると、バーンアウトに集中できなくなるので、ここはひとつ、バーンアウトとうまくつきあいながら、冬を越える暮らしをしてみるのはどうでしょう。そうでなければ、「冬眠」にはいったのだと考えてみるのもいいかもしれません。どうぶつたちがそうするように、たくさん栄養をとり、たくさん睡眠をとるのがいいと思います。自分の家は築50年のおんぼろ文化住宅で、冬は底抜けに寒く(いまの室温5℃)、なにもする気がしないので、毎年、冬になると冬眠をとることにしています。自分も人並みに調子がさっぱりよくないのですが、今年はまだ人前で話をしたりする用事があり、いまバーンアウトを宣言したり、冬眠にはいってしまうと、呼んでくれた人や話を聞きにこられる方たちに失礼なので、それが終わってから、冬眠にはいるつもりです。冬眠のあいだのたのしい過ごし方については、いずれまた書くとして、春になれば、自然と冬眠から目覚め、その時にはバーンアウトも終わってますから、どうぞ安心して、充実したバーンアウト・ライフと冬眠生活をお過ごしください。以上、冬眠主義者からの冬の提案でした。
▼「息の長い反/脱原発運動のために/バーンアウトを回避するためのヒント集」
http://illcomm.exblog.jp/14424788/
▼「とうみんちゅう」(2005年12月)
http://illcomm.exblog.jp/2454273/
▼「冬ごもり」(2009年2月)
http://illcomm.exblog.jp/9386448/
▼「ハイバネーション」(2010年1月)
http://illcomm.exblog.jp/10625187/