▼ディヴィッド・ボウルズ 「哲学的ゾンビ」
【哲学的ゾンビ】
「哲学的ゾンビ(てつがくてきゾンビ、Philosophical Zombie、略: p-zombie) または単にゾンビとは、「心の哲学」で使われる言葉である。デイヴィッド・チャーマーズが1990年代に「クオリア」の説明に用いた思考実験であり、心の哲学者たちの間で有名になった。物理的・化学的・電気的反応としては、普通の人間と全く同じであるが、「意識(クオリア)」を全く持っていない人間と定義される。「哲学的ゾンビ」とどれだけ長年付きあっても、普通の人間と区別することは誰にもできない。普通の人間と全く同じように、笑いもするし、怒りもするし、熱心に哲学の議論をしさえする。物理的・化学的・電気的反応としては、普通の人間とまったく同じで、区別ができない。しかし、普通の人間と哲学的ゾンビの唯一の違いは、哲学的ゾンビには、楽しさの「ウキウキ」とした感覚も、怒りの「ムカーッ」とした感覚も、議論の厄介さに対する「イライラ」とした感覚もない、という点である。つまり、ただの物理的・化学的・電気的反応の集合体としての存在なのである。」
映画をみて涙を流し、パンクをきいて興奮し、マンガをよんで笑い、人前で理路整然と話をする。都知事の暴言に腹をたて、あらゆる戦争と差別に反対し、熱心にデモにゆく。なので、この人はすこし変なところもあるが、それなりに人間らしいヒトだと思われてるかもしれないが、自分はある一点において「哲学的ゾンビ」だと思っている。つまり人間なら誰しもあたりまえに持っているはずのあれがない。あれがスコンと欠落している。それを見破っている人もいるが、錯覚している人もいる。哲学的ゾンビとの唯一の違いは、あれが欠けていることを自覚できる意識はあるということだ。人にはみんなそれぞれ欠点がある。自分の場合は、それが欠点なのだと観念しているが、46年もそうやって生きてきたので、それほどつらくはない。
▼【警告】ゾンビにエサをあたえないでください