
※【徹底操作】(てっていそうさ)英語 working through
「本人が無意識的に受け容れがたいと感じて抑圧している「激しい欲求・感情」を想起させようとすれば、そこに「転移」や「抵抗」が起こってくる。そこでフロイトが考案した抵抗の除去や転移の分析のための技法が、「徹底操作(working through)」と呼ばれるものである。ジークムント・フロイトの論文「想起・反復・徹底操作(1914)」で解説されている技法が徹底操作であるが、徹底操作というのは、過去の抑圧された無意識的願望・記憶を繰り返し言語化(意識化)させて再体験させていくということである。無意識領域の抑圧内容を何度も繰り返して反復的に取り扱っていく徹底操作によって、段階的に抵抗を克服していくことができるとされる。最終的には、自分の心理状態や精神症状に対する「表層的な知的理解」を越えた「本質的な情的理解」をすることが目的である。」