「3.11からもうすぐ半年が経過します。この半年のあいだに日本中で数多くのデモが行われました。これまでデモにまったく縁のなかった大勢の人たちが、反/脱原発の運動に参加しましたが、ここにきてそろそろ、慣れないことやはじめてのことからくるストレスや疲れが出はじめてきたように思います。でも、ここでやめてしまっては、元の木阿弥(もとのもくあみ)です。これからも持続的にデモと運動を続けてゆかなければ、いまの状況は変わらないでしょう。一方、この期に及んでもなお原発を存続させようとする電力会社や政治家たちは、人びとが疲れるのを待っています。消耗するのを待っています。生身(なまみ)の人間である私たちは、それにどうやって対抗すればよいでしょう。以下に紹介するのは「息の長い運動のために/バーンアウトを回避するためのヒント集」というマニュアルです。これは「アクティヴィスト・トラウマ・サポート」というアクティヴィストのグループが作成し、「フェミニスト&クィア・ユニット」というグループが日本語に翻訳しました(紹介するにあたって、オリジナル版にない画像を加え、字句を一部変えたところがあります)。どうか、このマニュアルをひろく共有し、これからの「息の長い反/脱原発運動」のために役立ててください。」(イルコモンズ
「息の長い反/脱原発運動のために/バーンアウトを回避するためのヒント集」2011年8月26日より)
3.11から一年が経過し、「追悼と怒りの日」を過ぎ越したこの一週間、このサポートマニュアルがまた役にたったので、再掲載。
▼「息の長い反/脱原発運動のために/バーンアウトを回避するためのヒント集」
http://illcomm.exblog.jp/14424788/
[追記] このガイドがすすめている「定期的な有酸素運動」のなかに管楽器の稽古や打楽器のおさらいもふくめてよいと思う。たとえ吸い込む酸素のなかに放射性物質が含まれているとしても、それを音にして外に吐きだし、放出することで、気分が楽になり、ひいてはそれが日常生活のなかでのミクロな抵抗活動になる。魂の内燃機関が活性化する。これはひとりでもできるし、大勢でやれると、なおよい。あと、ほぼ一年分のこわれものの補修や修理、放置してたものの掃除やメンテナンスもとても効果的だった。これからいよいよ本番がはじまる。怒りの冬をのりこえ、たたかいの春を共にすごし、そして夏にはみんなで笑っていたい。