リズムがあわない人をとがめてはいけない。
その人は、あなたが忘れてしまっている
もっとおおらかで、のびやかなにリズムに
テンポをあわせているかもしれないからだ。
(T.D.C.)
上のことばは、鶴見俊輔が、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの「森の生活」から引用した次のことばを、ドラムサークル用にリミックスしたもの。
足なみの合わぬ人をとがめるな。
かれは、あなたのきいているのとは別の
もっと見事な太鼓に足なみを
あわせているかもしれないのだ。
(鶴見俊輔)
ソローはこうも書いている。
人によってそれぞれ歩むペースが違うのは、
みんな違った太鼓のリズムを聞いているからだ。
自分の耳に響く行進のリズムに合わせて歩もう。
それがどんな拍子であっても、どんなに遠くても。
(ヘンリー・D・ソロー)
これはT.D.C.がドラムをホーンを持ち替えても同じ。
メロディをまちがう人や、
音程のおかしな人をとがめてはいけない。
その人はあなたが忘れてしまっている
もっとおおらかで、のびやかなメロディに
音程をあわせているかもしれないからだ。
(T.D.C.)
自分はどの楽器を吹いても、ほんとによくメロディをまちがう。音程もおかしい。それでも、T.D.C.では、誰もそれをとがめないので、のびのびと吹けるし、誰かがまちがったときも、「おたがいさま」だと思える。それにどうせまちがうのなら、大きな音で、のびのびとまちがいたいし、まちがいに対して、おおらかでありたいと思う。なぜなら、まちがったメロディの中から思わぬフレーズまれてくることもあるし、そのフレーズから、のびやかなアンサンブルが生まれることもあるからだ。さて、5月6日は、思いきり、まちがうぞ。