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「学費値上げに反対するカナダの学生デモ、100日越える 1夜で700人逮捕」
「カナダのケベック州では、学費の大幅な値上げに抗議する学生らによる大規模なデモ活動が3か月以上続いている。学生らはまた、学費の値上げに加え、デモの主催者に8時間前までの届け出を義務づける、前週可決のデモ規制に関する法案にも抗議している。100日目となった22日のデモには多数が参加。デモ隊の数はその後も増え続け、23日には警官隊が出動した。デモ参加者の一部は警官隊に投石するなどし、モントリオールで518人、ケベックで170人が拘束された。ケベック州で、これほど多くの逮捕者が出たのは初めてだという」(AFP通信 2012年5月25日)
日本の大学で講義をしていて、よく受ける質問とその回答。
Q:「デモって違法行為なんですか?」
A:「いいえ、法律で認められた権利ですよ、どうしてそう思ったの?」
Q:「デモで逮捕されたというニュースをよくみるので」
A:「やっぱり」
日本の大学生が無知だったり世間知らずなのではない。マスメディアがそういう報道しかしないのだから、そう思うのも無理はない。日本の「アクティヴィズム・フォビア(社会運動嫌悪症)」の原因の一端はマスメディアにある。それはともかく、日本ではこうした出来事や事件を伝えるメディアがないので、こうした海外のアクティヴィズムが一種の「異文化」となってしまっている(アナーキストたちはさしずめ「野蛮人」である)。毎年、文化人類学の講義で、海外のアクティヴィズムをとりあげるのはそのためで、こうした文化こそ、日本の学生たちに知ってほしい。
なかまにはいりたい。