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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼アトミックサイトTV 「紫陽花革命 Our Planet TV News remix #2」


▼アトミックサイトTV「紫陽花革命 Our Planet TV News remix #2」
 ("Hydrangea Revolution" in Japan 2012)
[映像] Our Planet TV「再稼働撤回もとめ~官邸前に人の波」
[撮影・編集] 平野隆章
[音楽] Occupy Wall Street「あなたの顔をみせてください」
[再編集] イルコモンズ


 「革命は、ひとが楽に生きるために行うものです。悲壮な顔の革命家を、私は信用いたしません。気の持ち方を、軽くくるりと変えるのが真の革命で、それさえ出来たら、何のむずかしい問題もない筈です。」(太宰治「おさん」)

 なにかというと、「現実をみろ、現実はそうはいかない」と云いたがる人たちがいる。それを聞くと、「どうしてそんなに現実の奴隷になりたがるのだろう」と思う。また「現実」と「夢」を、むやみに引き離そうとしたがる人たちもいる。そこで云ってる「現実」とは、「夢も希望もない現実」のことなのだが、どんな現実のなかにも、かならず夢と希望があり、そしてそれを決して手放そうとしない人たちがいる。それが、それまで不可能だと思われていたことを実現し、現実を軽くくるりと変え、現実に世界を変えてきた。エジプトの革命やスペインの革命、そしてオキュパイ・ウォールストリートから改めて学んだことは、社会を変えようとするムーヴメントには、夢と希望はもちろんのこと、「ちいさな奇跡」を、いちいち大げさによろこびあい、そしてそれを多くの人たちと共有するファンタジーや物語も必要だということだ。もちろんロマンスやドラマもあっていい。そんな気持ちでリミックスした。
 それまで閉じられていた口がひとつづつ開いてゆく瞬間。自分のまわりを見わたして、泣き出しそうなくらい嬉しい表情をうかべる女性の顔。ことばにならないその気持ちはとてもよくわかる。デモに行くと、自分と同じ思いを持った人たちがこんなにたくさんいたのだということが分かって安心し、自分が「人の社会」に生きていることを改めて実感できる。コールにあわせて思いつめたような表情で鳥笛をふく女性の顔。「あきらめない」という声。紫陽花たちの革命ははじまったばかりだ。だから「つづく」、どんどん「つづく」、「あきらめない」かぎりは、「つづく」。そしてこれをつづけてゆけば、原発は軽くくるりととめられる、何のむずかしい問題もないはずだ。いつの時代にも権力者たちがいちばんおそれるのは、悲壮な顔の革命家ではなく、非現実的な夢想を語ることをおそれない無数の楽天家たちである。
by illcommonz | 2012-06-23 22:30
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