
▼にっぽんの年貢 [左] 平成時代 [右] 江戸時代
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「消費増税法案:衆院通過 民主造反者は約70人」
「消費増税を柱とする税と社会保障の一体改革関連8法案は26日午後の衆院本会議で、民主、自民、公明3党と国民新党、たちあがれ日本などの賛成多数により可決され、参院に送られた。消費税率を14年4月に8%、15年10月に10%に引き上げる消費増税法案の採決結果は賛成363票、反対96票だった。民主党から小沢一郎元代表や鳩山由紀夫元首相ら55人以上が反対に回り、欠席・棄権を含む造反者は約70人となった。造反議員の多くは離党に否定的で、元代表が離党に踏み切っても、同調者は野田政権が衆院で少数与党に転落する54人には届かない見通し。」(毎日新聞 2012年06月26日)
これのどこが「造反」なのか、茶番もいいところだと思う。それはともかく、「年貢をあげれば一揆が起きる」というのが日本の古くからのならわしである。

▼「一揆の解説イラスト」
「封建支配のもと、重い年貢や圧制に耐えかねた農民は、しばしば一揆や騒動を起こし抵抗してきました。農民闘争は「一揆」という代表的な形態の他に「逃散」「越訴」…といった形をとってきました。」
【逃散(ちょうさん)】逃亡の形態をとった農民の抵抗。年貢や夫役を拒否するため、本籍地を逃れ浮浪化したり、山野に隠れたりすること。近世では集団的に逃亡したり、都市部に浮浪民として流入したりするなどの事例がある。
【越訴(おっそ)】所定の手続きを得ることなく、順序を飛び越え上訴すること。江戸幕府では厳禁されていた。
【一揆(いっき)】多くは武装蜂起の形をとった。村を単位として村役人を代表に年貢の減免などを要求する越訴型の一揆から、村の範囲を越えた全藩一揆、さらに広汎な農民層が参加する惣百姓一揆などがある。
造反するは、民にあり、原発再稼動のうえに、年貢のひきあげで、いま、国民の怒りは、静かに、しかし確実に、野火のようにひろがりつつある。そしてやがてそれは、まったく新しいスタイルの「逃散、越訴、一揆」とつづいて、平成の乱=紫陽花革命になるだろう。