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「原発事故確率 現実離れ 電力会社「1000万年に1回」
「百万~一千万年に一回しか起きない-。原発で重大事故が起きる可能性をめぐり、電力会社が国などに示してきた確率は、現実的な民間損保会社のリスク判断と比べると、数百~数千分の一と大幅に甘く見積もられてきたことが分かった。再起動に踏み切った関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)も例外ではなく、関電は七百七十万年に一回と強調している。本紙は、電力会社が原発で重大事故が起きた場合に備えてかけている民間損害賠償責任保険(責任保険)の二〇一一年の年間保険料のデータを、国への情報公開請求で入手。その分析から、電力会社のいう確率がいかに空虚かが浮かんだ。」(東京新聞 2012年7月4日)
ここまでくると「マッドサイエンス」か「サイエンス・フィクション」である。自分は算数がおそろしく苦手なので、この計算のどこがどう誤魔化されているのか、まったくちんぷんかんぷんなのだが、そんな自分にも分かることは、電力会社が計算すれば、1+1が3だったり、場合によっては4になったり、都合によっては5や6になるのだろう、ということである。
[追記1] 10,000,000年に一回起きること、人はそれを「奇跡」と呼ぶ。
[追記2]
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「来夏の安定供給、あと6基程度の原発再稼働必要」
「日本エネルギー経済研究所は3日、来年夏に電力を安定的に供給するためには、再稼働に向け準備中の関西電力大飯原子力発電所3、4号機以外に少なくとも6基程度の原発が再稼働する必要があるとの試算を発表した。試算によると、大飯原発3、4号機以外の再稼働がない場合、沖縄を除く全国の来夏の供給余力は、企業などの節電努力や火力発電所のフル活用を前提にしても3・9%にとどまる。電力の安定供給には最低3%が必要とされ、同研究所は「余裕はごくわずかで、綱渡りの状況が続く」との見方を示した上で、さらに6基が稼働すれば、供給余力は6・8%にまで改善するという。また、今冬の電力需給については、新たな再稼働が実現しなければ、北海道電力管内で電力不足に陥る可能性があると指摘した。」(2012年7月4日 読売新聞)
「読売新聞」が報じるこの「試算」を誰が信じるというのだろう。