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「多くの声、届いている」=官邸周辺のデモに野田首相
「野田佳彦首相は6日夜、首相官邸前で行われている原発再稼働反対のデモに関し、「多くの声、さまざまな声が届いております」と語った。官邸から公邸に移動する際、記者団の「伝えたいことはないか」との質問に答えた。」(時事通信 2012年7月6日)
それはおかしい。官邸前抗議では「再稼動反対」という、ほとんど「ひとつの声」しかあげてないのに、それが「多くの声」とか「さまざまな声」に聞こえていたのだとしたら、それはおそらく「幻聴」である。
【幻聴】 「幻聴 (げんちょう)とは、実在しない音や声がはっきりと聞こえることをいう。聞こえるものは要素的なものから人の話し声、数人の会話と複雑なものまで程度は様々である。ただの音であったり、知り合いの声、悪口や命令や自分の考えであったり、会話であったり内容は様々である、妄想に結びつくのが特徴である。聞こうとすれば聞こえる、聞こうとしなくても聞こえる、声に逆らうことができない、といったことも重症度の目安となる。例として、壁を叩く音が聴こえる等。」(ウィキペディアより)
もし重症なら、「多くのさまざまな声」といっしょに官邸の「壁を叩く音」も聞こえたはずだが、でも心配しなくてもいい、それは幻聴ではなく、ドラムの音だから。