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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼この風景を、なかったことにすることはできない。
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「正しい報道ヘリの会 7.29「脱原発 国会大包囲」空撮写真
[撮影] 野田雅也+広河隆一

"Crowds Brave Tokyo Heat for Another Anti-Nuclear Protes"
 "Waving fans and guzzling water in the sizzling heat, protesters gathered in Tokyo over the weekend for another large demonstration against nuclear power. While demonstrations with tens of thousands of participants in front of Prime Minister Yoshihiko Noda’s residence have become a Friday night tradition since March, Sunday was the first time demonstrators surrounded the Parliament building, a move reminiscent of the anti-U.S.-Japan security alliance rallies of 1959 and 1960. Adults and children, carrying signs that read “Against restarts” and “Listen to our voices,” and even some signs that doubled as fans, marched near Hibiya Park in downtown Tokyo in the afternoon before moving to the Parliament building in the evening. For more than four hours, participants kept up a steady call of “Against nuclear power,” and people dressed in white radiation suits and gas masks banged on huge metal canisters. " Estimates were varied: organizers put the number of participants at 200,000, but local media cited police estimates of about 12,000.(Wall Street Journal July 30, 2012)

「脱原発の灯 国会包囲」
 「東京電力福島第一原発事故を受けた抗議行動「脱原発 国会大包囲」が二十九日夜、東京・永田町で行われた。参加者はろうそくやペンライトを手に「原発反対」「子どもを守れ」などと訴えた。首相官邸前での抗議を呼び掛けてきたネットワーク「首都圏反原発連合」の主催。参加者は、東電本店前やJR新橋駅周辺をデモ行進した後、移動。人波は国会議事堂を取り囲み、集会のあった正門前は一時、歩道からあふれ道路を埋め尽くした。参加人数は主催者発表で二十万人。警視庁関係者は一万二千五百人程度としている。」(東京新聞 2012年7月30日)

 以下、同紙の朝刊記事より補足

▼「警視庁関係者「一万二千五百人参加」 発表はせず」
 「警視庁は、29日の抗議行動でも参加者の数を発表しなかった。理由を「主催者側の発表と差が大きく、われわれが意図せぬ議論や混乱を生んでしまう」としている。警視庁は警備体制を組む上で必要な情報として、デモでは固まりごとの人数から、集会では会場の面積と人の密集度から、それぞれ概数を算出している。29日は警視庁関係者が本紙の取材に応じて、一万二千五百人という数字を明かした。警視庁は、一連の抗議行動を企業や省庁に意思を伝える小規模な活動の延長ととらえている。」(東京新聞 2012年7月30日)

 主催者が発表した参加者数と警視庁関係者が明かした参加者数がこんなに違う理由はなんだろうと考えてみた。もともと警視庁は、国会議事堂前の「車道」を解放するつもりは全くなく、「歩道」だけを抗議の場所と決めていたので、「歩道」におしこめられていた人たちが「車道」があふれだした後も、「車道には参加者は存在しない」ものとみなし、「歩道」にいた参加者の数だけを、その面積と密集度から算出したのではないだろうか。政府や警視庁にとって、国会議事堂前の車道を人びとがうめつくすなどという事象は、決してあってはならないことで、「そんなことは、なかった」ということにしたいのだろうが、しかし現実にそれは起こってしまった。そして誰もそれを、「なかったこと」にすることはできない。

 ところで、自分は「数」というもの全般にうといので、特にそう思うのだが、人の心を動かすのは、人の数ではなく、人がつくりだす風景のほうだと思っている。これまで一度も見たことのない風景をまのあたりにし、いま自分が立っている場所の風景ががらりと変わって見えることから、その風景のむこう側にある、変らないと思いこんでいた「世界」の見方が変わる。さらに、自分がその風景の一部であったなら、もう一度、いや、何度でも、その風景をつくりだすために次の行動をはじめるだろう。人でうめつくされた車道のまんなかでドラムを叩き続けながら、何度も見上げた、蒼ざめた国会議事堂の風景が忘れられない。あの風景の向こう側に、これまでとはちがう世界と生き方があるのを感じた。
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by illcommonz | 2012-07-30 21:20
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