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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼この本は本当によかったのに……
▼この本は本当によかったのに……_d0017381_13142813.jpg盆明けからはじめた「バ ング ント展」への介入に
つい夢中になってて、なにか忘れてる、ような
気がしてましたが、やっぱり、忘れてました。。。。
8月20/21日はABC本店のブック・フェスでした。
さっき、ハチドリの巣のようになった郵便箱の中から、
「この本は本当にいい・夏編(全2巻)」を発見し、
"あとのまつり"な気分で、読みかえしてます。

名前に見覚えのある人だけざっとあげると、
イルコモンズの他に、こんな人たちが書いてました。


青木淳、赤瀬川原平、糸井重里、大橋歩、角田光代、川内倫子、
工藤キキ、島尾伸三、辛酸なめ子、祖父江慎、谷川俊太郎、
長島友里枝、森山大道、ヲノサトル(敬称略)

この冊子の配布も、もうとっくに終わってると思うので、
イルコモンズが担当した部分だけ、ここに採録します。
(*採録ついでに、少し書きなおし、リンクもはりました)
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「この本はほんとうにいい 夏編1」
……………………………………………………

▼この本は本当によかったのに……_d0017381_14483730.jpg 『nu』 01号 岸野雄一+宇川直宏+
 中原昌也+ムードマン+山辺圭司+
 松永耕一+野界典靖+虹釜太郎+
 田口史人+渡辺正+大友良英 
 精興社 2004年


夏と云えば……海や山での遭難事故ですが、この本を読んでたら、
高円寺のマニュエラ・レコーズにあった「世界の大惨事」という
コーナーのことを思い出しました。思わず「この世には神も仏も
ないのか!」と天をあおぎたくなるような、凄まじぃいぃいぃ音楽の
事故の数々。魔がさしたとしか思えないような悲惨な歌声の数々。
この世にはまだまだ僕らの知らない未知なる音の世界がある、
ってことを思い知らせてくれる禁断の真夏の夜の怪談二話収録。
……なんてことを書いてたら、そのマニュエラ・レコーズが今度は、
「その他の音盤」専門のレコードショップSONOTAを宇田川町に
開店した、との情報をキャッチ。あ、ぁ、あ、ぁ、いかなくちゃ、また、
塩化ビニールの蟻地獄に堕ちてゆく夏。
……………………………………………………

▼この本は本当によかったのに……_d0017381_14501431.jpgECD
『ECDIARY』 
レディメイド・インターナショナル
2004年


夏と云えば……海か?山か?いや、まずは本屋、それが正論♪
(ですね、ABCさん)。行きたいなー、また、こんな曲でも流しながら 
♪みーんなそそのかされちまう、つーいつい流されちまい、ましたね、
スチャダラの「サマージャム'95」から、今年はなんと、もうはや10年。
その10年のあいだに僕らが、どんな風にそそのかされ流されてきて
しまったか、ECDのこの日誌を読むとよーく分かる。それは誰のせい? 
それはあれだ!あの帝国からんだとたんだ!しのびよる帝国の影!
リーグ・オブ・レジェンド・ダーティ・テン・イヤーズ・アフターの夏必読の、
ラッパーズ・デイリー・ライト。
……………………………………………………

▼この本は本当によかったのに……_d0017381_14543140.jpg青木淳
『原っぱと遊園地
~建築にとって
その場の質とは何か』
王国社
2004年

夏といえば……今年のお彼岸はデリダの初盆です。そのデリダがまだ
亡霊になる前のこと。建築家のピーター・アイゼンマンにむけてデリダは、
こんな挨拶の手紙を書きました。「どうして、アイゼンマンは、こんなに
よい本を書くのか?」。このことばをそっくりそのまま転送したいのが、
この本。「どうして、青木淳は、こんなによい本を書くのか?」。そして、
もしも、あなたが、「今日これからここで何が起きるかわからない」という、
あのアルシックな夏休みをもう一度体験したければ今すぐこの本を買って
エスカレーターをのぼり左に曲がって表参道の交差点を左に進むこと。
そこがスタート地点で、そこから先は何が起きるのか分からないワイルド
サイドを歩け。そう、あのサウンドデモの夜、たしかにそこは原っぱだった。
……………………………………………………

▼この本は本当によかったのに……_d0017381_14571939.jpg笠原和夫・荒井晴彦・桂秀実
『昭和の劇・映画脚本家 笠原和夫』
大田出版
2002年



夏と云えば……あ、おい、そこの若いの、万引きしてでもいいから、
とにかくこの本だけは読んどけ!つべこべ云うな、話はそれからだ。
そう、僕らは、そういう<昭和>が好きだ。「良かった」とは言わない、
「好きだ」と言ってる。どうして好きかというと、みんな貧しかったから、
というのが一番、腑に落ちる。貧しかったからカフェなんてなかったし、
ケータイもなかった。だから街は、ひとつひとつ違った皺の寄せ方を
見せて、昨日から明日に繋ぐ生活があった。生活とは関係のない
スペクタクルや事件で、人びとが互いに警戒し監視しあうようなことは、
なかった。ウソだと云うなら読んでみるとよい。いま、愛知の万博では、
「自然の叡智」や「共生の未来」だなんていってるけど、そんなものは、
半世紀も前の古クサい未来の話だ。バック・トゥ・ザ・フューチャー・
ポーヴェラ!貧乏の叡智と貧しい未来、そのマニュアルがここにある。
……………………………………………………

▼この本は本当によかったのに……_d0017381_151795.jpg小田マサノリ 「リミックスのやめどころを知る」
五十嵐太郎+リノベーションスタディーズ編
 『リノベーションスタディーズ・第三の方法』
INAX出版 2003年


夏と云えば……これは僕らが書きました。次は「リミックスの泣きどころ
知る」というのを書こうと、いま、ふたりで相談しているところです。以上。
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以上、お買い求めの際は、青山のABCにて、ぜひ、どうぞ。
▼この本は本当によかったのに……_d0017381_1474510.jpg

by illcommonz | 2005-08-29 13:23
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