▼【ドラム隊の行進】2012年8月24日霞ヶ関周辺反原発デモ
「ソーシャルネットワークを通じて集まった人たちは、組織された集団ではない。基本的に、ばらばらな個人である。だからこうしたデモに見られるのは、一致団結というよりも、不一致連結である。異なりながらつながり、響きあっている。一致団結していないため、この人たち全員が一挙につぶれることはない。どこかがへこんでも、別のどこかが勢いづく。それが一致団結の力とは異なる不一致連結のしぶとい力だ。ドラム隊には常連のコア・メンバーがいるが、プロのミュージシャン集団ではない。誰でも加われる。やはり不一致連結が原則である。ときどき調子外れのリズムを打っている人もいる。しかしそういう人を包みこんで、ドラム隊は歩いてゆく。上からの号令に従って整然と進むのではなく、かといって各自が勝手に動き回るのでもない。周囲の音を聴きながら、自分のリズムを叩く。これはとてもデモクラティックな体験だ。ドラムデモを、参加者の体感を大きく変えてゆくだろう。人びとはデモの後に、さらに考え、語り、さまざまな行動をするだろう。それは未来の私たちの社会に影響を及ぼしてゆくはずだ。ドラムデモなんてただのお遊びだという人もいる。だが、眉間にシワ寄せた活動こそが望ましい社会を生むといえるだろうか?」(松村洋「再稼動反対!」ドラムデモ~ドラムサウンドが響き渡る街の路上では今、とても貴重なデモクラシーの実験が行われている。」
「ラティーナ」2012年9月号より抜粋)
[参考]
▼あなたの知らない「ドラム隊」の正体
http://illcomm.exblog.jp/16593694/
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(おまけ)
「車が出ます」