先週の官邸前抗議には、ベートヴェンの「第九」の替え歌を合唱する人たちが登場したらしい。これから秋冬にかけて、毎週毎週すこしづつ合唱に加わる人の数が増えてゆき、楽器を奏でる人の数がすこしづつ増えてゆき(日本各地にそれができる人はたくさんいるはずだ)、そして最後は、この動画みたいなことになったら、すばらしいと想う。ことしの大晦日の夜、脱原発を祝う「歓喜の歌」が官邸前の路上に響きわたったら、どんなにすばらしいことだろう。
「息の長い反/脱原発運動」を続けてゆくには、これからめぐり来る季節にあった「風景」や「シーン」を先取り的に想像することが大切で、なおかつ、ひとりひとりが、自分がみてみたいと思うその風景の一部になることが、ヨーゼフ・ボイスのいう、ほんとうの「社会彫刻」なんだと思う。
[追記]そのときは猛練習して、狂ったようにチェロを弾くぞ。