「私たちはこう確信しています。だからデモを、抗議を続けています。
「未来は変えられる」、と」(
タケウチミホ 2012年9月18日のツイートより)
「女は〈性器〉で考える、という。
これを言い出したのは、たぶん、男だろう。
そして、だから、女は度しがたい、始末に負えないのだ、
と言いたかったのだろう。
たしかに、男は、
いつでもアマタで考えて
リクツをこねまわしている。
インテリさんは、ひどい時代になるぞ、
とぼやきながら、わかり切ったことを、
むずかしい言葉で言いまわして、
ぼけっとしているだけである。
北富士の演習場の着弾地に座りこもう、
とおもい、それをだまって実行したのは、
その始末に負えない忍草の女たちであった。
三里塚で、わが身を鎖に巻きつけて、
機動隊に引き抜かれるのに抵抗したのも、
その度しがたい女たちであった。
〈アタマ〉で考えない、だから、
度しがたく、始末に負えないものよ、
のこされた望みは、
もう君たちにしかないのか。」
花森安治「内閣を倒した無学文盲の三人の女たち」「暮しの手帖」1972年夏号
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「脱原発 私の1票から 首相の地元・船橋でデモ」
「野田佳彦首相(衆院千葉4区)の地元・千葉県船橋市で十七日、脱原発と首相の辞任を求めるデモがあった。民主党代表選、自民党総裁選と二大政党が近く「選挙の顔」を選ぼうとしている。次の選挙で一票をどう投じれば、脱原発につながるのか。デモから生まれた民意の「受け皿」を模索する動きも始まっている。「原発止めろ」「野田は辞めろ」。午後四時すぎ、船橋駅周辺で叫び声が響いた。東京から千葉を結ぶJR中央・総武線沿線の複数の脱原発グループによるデモ。今回、主催者発表で千百人が集まった。「次の選挙では自分たちの考えに近い人を本気で応援するつもり」。参加者の一人、東京都杉並区の会社員の男性(35)は話す。昨年四月、東京・高円寺で一万人以上が集まった脱原発デモ以来、毎週金曜日の官邸前デモなど五十回は足を運んでいるという。熱狂に包まれ、民主党が政権交代を果たした二〇〇九年の衆院選。男性は民主も自民も信用できず、選挙で白票を投じた。これまでは選挙事務所に行ったことさえない男性だが「次はできる範囲で時間とお金を使って支えたい」。次が初めての選挙となる東京都三鷹市の大学生小林美希さん(21)は「最優先は原発の問題。候補者のブログやツイッターを見て見極める」。千葉県柏市の主婦(39)は友だちとの会話の中で選挙の話題が最近、増えた。「仲間で手分けして、候補者の事務所や演説会を回ってみたい」「脱原発」のものさしで、次期衆院選の候補者を有権者の側からふるいにかける試みは、すでにいくつか始まっている。」(2012年9月18日 東京新聞)