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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼亡びろ、経団連
▼亡びろ、経団連_d0017381_220444.jpg
 「いかに経済が、それで繁栄するからといって、「安全性」を確保する方法も分からず、何千年、何万年のあいだ、ありとあらゆる生物に測り知れぬ危険をもたらすような、毒性の強い物質を大量にとめこんでよいというものではない。そんなことをするのは、生命そのものに対する冒涜であり、その罪は、かつて人類のおかしたどんな罪よりも数段重い。文明がそのような罪の上に成り立つと考えるのは、倫理的にも精神的にも、また形而上学的にいっても、バケモノじみている。それは経済生活を営むにあたって、人間をまったく度外視することを意味するものである。」(E・F・シューマッハ「原子力-救いか呪いか」1967年)

 「民主主義、自由、人間の尊厳、生活水準、自己実現、完成といったことは、何を意味するのだろうか。それはモノのことだろうか、人間にかかわることだろうか。もちろん、人間にかかわることである。人間というのは、理解の届く、小さな集団のなかでこそ、人間でありうるのである。経済学がこの点をつかめないとすれば、それは無用の長物である。経済学が、国民所得や成長率、資本算出比率、投入産出分析、労働の移動性、資本蓄積のような、大きな抽象的概念をのりこえて、貧困や挫折、疎外、絶望、社会秩序の崩壊、犯罪、現実逃避、ストレス、混乱、醜さ、そして、精神の死というような、現実のすがたに触れないのであれば、そんな経済学は捨てて、新しく出直そうではないか。出直しが必要だという「時代の徴候」はもう十二分に出ているのではないだろうか。」(E・F・シューマッハ「規模の問題」1968年) 

 「持続可能な経済」の提唱者、E・F・シューマッハは、1960年代の末にすでに、原発とそれに依存した経済の誤りについて述べていた。それから40年経ってもなお、この国の経済界や産業界、そして経済産業省の連中は、ばかのひとつおぼえみたいに、「経済が、経済が、経済が、経済が、経済が」と念仏のように唱えるが、そもそも、そこでいってる経済とは、どの経済のことなのか。それは、地球規模の環境破壊や公害をひきこおし、不安定な雇用をうみだし、貧富の格差を増大させ、そして依然として、世界を大不況においこんでいる、あの持続不可能なモンスター経済ではないのか。そんな経済は回復させなくて結構。原発がないと立ち行かないようなバケモノじみた経済など無用である。宴はとっくに終わっているのに、経済の亡者たちは、いったいいつまで過去の夢を見続けるのだろうか。亡びろ、経団連。

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[追記]
「野田首相 “最大の課題は経済再生”」
 「野田総理大臣は、衆議院本会議で所信表明演説を行い、野田政権が次に取り組む最大の課題として、「日本経済の再生」を掲げ、切れ目のない経済対策を行う方針を示すとともに、赤字国債発行法案の成立や衆議院の1票の格差の是正などに向けて、野党側に改めて協力を求めました。」
 この中で、野田総理大臣は「『決断する政治』は、今を生きる私たちに『明日の安心』をもたらし、未来を生きる者たちに向けた『明日への責任』を果たすために存在しなければならない。社会保障・税一体改革の関連法の成立は、『決断する政治』への断固たる意思を示した画期的な成果だが、まだ宿題が残ったままだ。『明日への責任』を果たすため、道半ばの仕事を投げ出すわけにはいかない」と述べました。
 そして、野田総理大臣は「誰もがやらなければならないことをいたずらに政局と結び付 権力闘争に果てしないエネルギーが注がれてしまうような政治をいつまでも繰り返してよいはずがない。やみくもに政治空白を作って政策に停滞をもたらすようなことがあってはならない」と述べました。
 そのうえで、野田総理大臣は「日本経済の再生に道筋を付け、雇用と暮らしに安心感をもたらすことは、野田内閣が取り組むべき現下の最大の課題だ」と述べ、▽再生可能エネルギーや再生医療の推進などを盛り込んだ「日本再生戦略」を前倒しして実施するほか、2030年代に原発稼働ゼロを目指すエネルギー環境戦略や、経済外交の推進などによって、切れ目のない経済対策を行う方針を示しました。」(2012年10月29日 NHKニュース)

 経済の亡者たちの、あやつり人形。
by illcommonz | 2012-10-30 02:24
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