
すでに旧聞に属することですが、
チグリス川に架かるバグダットの
橋の上で起こったあの悲劇がもし、
本当に計算されたものだったとしたら...
まさしくそれは情報爆弾による肉弾のテロ。
他者に対する相互不審と恐怖を兇器にした
サイコロジカルなテロということになり、
これじゃまるで「バ ング ント」展で
サラギノが参照した
"デルンの黙示録"
そのまんまじゃないかと、今更ながら
ガ・ク・ゼ・ンとしてます。
「 魔とは、頃、抑 に、さらされ、 満、を、かかえ、て、いる 間
たち、の 識、が、かれ、らの 胞、を、 変させた、 果と断 。
[…] かつて、にちじょう、を、きょうぞん、して、きた、もの、
たち、も、おのれ、が、魔予 軍の、烙 を、おされる、こと、恐れ、
だれか 魔予 軍と、なりうる 間は、いない、か、つ、ね、に、
他 を、監 する、ように、なり、まし、た。こうして、現 の 魔狩
が、はじ、まった、の、です。」(サラギノ)
それに今回の惨事でもやはり、最大の被害をこうむったのは、
おんなこどもたちだったようで、この「未来に対する最大の
社会的自滅行為」に、ますますガ・ク・ゼ・ンたる思いがします。
せめてもの救いは、下のニュースですが、
「シーア派救い、おぼれたスンニ派男性いた」
イラクの首都バグダッド北部で8月31日、イスラム教シーア派の
巡礼者千人近くがチグリス川に転落するなどして死亡した惨事で、
川に入ってシーア派の信徒を救い、自らはおぼれて死亡したスン
ニ派の男性がいたことが3日、分かった。AP通信が伝えた。
男性はオスマン・ウベイディさん。シーア派の7人を川から助けた後、
8人目を救い出そうとしておぼれたという。両派は新憲法をめぐって
対立しているが、3日にバグダッド市内のモスクで営まれた葬儀には、
両派の政治家や軍、警察関係者が参列。新憲法草案反対でスンニ派
と歩調をそろえるシーア派の反米指導者サドル師の関係者もいた。
参列した国民議会のシーア派議員は「彼はイラクの統一の象徴だ」と
ウベイディさんの行為をたたえた
http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-050904-0012.html

しかし「象徴」で死んだ人間が
浮かばれるわけでもなし、
もどってくるわけでもなし。
とにかく、もう、たのむから
「けんかはよせ、はらがへるぞ」
という気分で、発作的に
「バグダッド・カフェ」を見た。