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「週刊金曜日 特集=民主主義を考えるタネ/20人が選ぶ100冊」
2012年12月21日号 925号
[執筆] イルコモンズ、大山礼子、おしどりマコ、樫村愛子、金友子、後藤繁雄、椎名千恵子、田原牧、土井香苗、仲正昌樹、早尾貴紀、藤野美都子、堀真一郎、マエキタミヤコ、
間宮陽介、ミサオレッドウルフ、三橋順子、八柏龍紀、矢部史郎、湯浅誠
「去る八月、官邸で行った首相への直接要求・勧告行動の後の記者会見で、自分はこう述べた。「あの「再稼動宣言」によって、この国の人びとの心の中に埋めこまれていた制御棒がひきぬかれ、そして原発が再稼動した日、もしかすると、この国で眠りこけていた民主主義が再稼動したのかもしれません」。このとき、自分の心の中にあったのは、制度や政体としての民主主義ではなく、ときに眠りこけることはあっても、いざという時には、息を吹き返してくる、なにかそういう生態をもったものだった。そのイメージは(中略)そう、「ほんとうの民主主義」は、いちばん大事なときに蘇ってくるもので、そこにはこうも書かれている。「みんながなかよく、じぶんで、じぶんの國のことをやってゆくくらい、たのしいことはありません。これが民主主義というものです。」(イルコモンズ「はじまりを蘇らせること」より抜粋して無断転載)