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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼イルコモンズ×佐藤知久「第五講―アートと資本制」
▼イルコモンズ×佐藤知久「第五講―アートと資本制」_d0017381_0103165.jpg
表現の糧学校~思考のヒフ感覚
 「アートプロデュースの現場では、実践的な作業のノウハウも必要になりますが、それと同じほど、現代社会の中でアートの可能性をいかにとらえているのか、またその可能性を社会のいかなる領域に、いかにして開いていこうとしているのか、そういった「基本姿勢」がきわめて重要になります。こうした基本姿勢が確立されていなければ、起こりうるさまざまな状況と向かい合い、自身の行為の必然性を、説得力をもって表現できなくなるからです。表現の糧学校は、アートプロデュースを実践する前に、表現について考えるための学校です。前期は、《学ぶ講座》として「ジェンダー」「資本制」「公共性」といった現代社会に言及するうえで有効な三つの概念を学び、後期の《考える講座》では、芸術/アートの現場で社会と向き合っている方々をお招きし、一緒に考察を深めていきます。」

▼イルコモンズ×佐藤知久「第五講―アートと資本制」_d0017381_0124338.jpg
【参考】▼イルコモンズ作「原子力資本主義」(2011年)

「第五講―アートと資本制」
[日時] 2012年12月27日(木) 19:00-21:00
[場所] 東京・アサヒ・アートスクエア(東京都墨田区吾妻橋1-23-1 4F)
[対談] イルコモンズ/小田マサノリ × 佐藤知久
[内容] 優れた表現とは、それがわかりやすい形であるかないかに関わらず、原理的に社会の規範を逸脱せざるを得ません。この逸脱はあるときはまさにその「他との違い」それ自体により資本市場で富を生み、またあるときには「社会の規範から逸脱する」がゆえに抑圧され無視されます。アーティストとはその双方の領域を絶妙なバランスで行き交う人のことかもしれません。資本主義はアートや表現にとって、可能性を与え、同時に可能性を奪う、しかしながらそこから立ち去ることはできない「危険な隣人」なのかもしれません。資本主義社会におけるアートの可能性、アーティストの役割と責任について考えます。」

▼イルコモンズ×佐藤知久「第五講―アートと資本制」_d0017381_4344769.jpg
【参考】ヨーゼフ・ボイス「アートこそが資本である(貨幣は資本ではない)」

[料金] 1講座 一般 1,500円、学生・会員 1,000円
※学生は、当日学生証の提示が必要です。
※経済的に支払い困難な方はご相談下さい。
※料金は当日お支払い下さい。
※原則として払い戻しには応じかねます。
※やむを得ない事由により変更になる場合があります。

[定員] 50名 ※要事前予約
[予約先] アサヒ・アートスクエアまで、氏名、電話番号またはメールアドレス、ご希望の講座を下記のアドレスまでお知らせ下さい。E-mail aas@arts-npo.org TEL 090-9118-5171


▼イルコモンズ×佐藤知久「第五講―アートと資本制」_d0017381_447232.jpg【参考】「反資本主義/アート」 
 「最近ネットで「アート」がニュースになるのは、たとえばダミアン・ハーストの作品が史上最高値で落札されたとか、村上隆の作品が何億で売れたとか、そういうマネーゲームの話ばかりです。「ある無名の作家が人知れずものすごい傑作を描いてそれを見た人たちが感動のあまり次々に失禁した」なんてことは全然ニュースになりません。本来アートはそういうものであるはずなのに。実際、「アート」という言葉でネット検索すると、なぜか資産運用のサイトにたどりついて、そこにはこんなことが書いてあるのです。
9.11米国同時多発テロ以降、アートは安全なアセット・クラスと認識され、世界の富裕層のセイフティ・ヘイブンであり、「最後の砦」として機能している。レバレッジを解消し、手仕舞いされた膨大な資金が安全を求めてCASHや債券、特に米政府短期証券に流れ込んでいるのであれば、むしろ資金の一部は、必ずアート市場にも流れ込んでくる可能性はある。
 以前、菊地成孔が「CDは株券ではない」と書いてましたが、こういうのを見ると「アートは金融商品ではない」とそう云いたくなります。要するにアートは、グローバルな金融資本の投資対象としてマーケットに完全に捕獲されてしまったわけです。そういえばこないだ、村上隆の『芸術起業論』について日経の記者がこんなふうに書いてました。「この本は紛れもないビジネス書なのだ。いかにマーケットにおいて自社製品を他社製品と差別化するか、いかにブランド価値を高めるかなどに腐心する、マーケティング担当者にとっては、特に参考になる部分が多いのではないだろうか」と。つまり村上隆の芸術論は、今日のマーケティング戦略において有効な「ビジネスモデル」となリ得るというわけです。実際、その本をめくると「ビジネスセンス、アートマネージメント、クライアント、オークションハウス、ルール、アイデンティティ、コンプレックス……」という具合に、芸術論の本では目にすることのないビジネス用語やサクセスストーリーが記されています。そこで語られていることは、いま・そこにある〈帝国〉のシステムとそのニーズに応えるもので、たしかにそれも「同時代芸術」である現代アートの役割の1つかもしれません。それがよいかどうかはひとまず措くとして、ただひとつはっきり云えるのは、それは「〈帝国〉の芸術」だということです。」(イルコモンズ「〈帝国〉のアートと新たな反資本主義の表現者たち」(2008年)より抜粋して無断転載 全文はこちら

[プロフィール]
イルコモンズ/小田マサノリ 1966年 福岡生まれ。現代美術家、文化人類学者、メディア・アクティヴィスト、一橋大学大学院社会学研究課博士課程単位取得退学、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所特任研究員、中央大学兼任講師。[最近の活動] アトミックサイト、怒りのドラムデモ、首都圏反原発連合

佐藤知久 京都文教大学総合社会学部准教授。1967年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程退学。博士(人間・環境学)。文化人類学を専攻。Social Kitchen Working Group 参加中。論文に「社会運動と時間 アクトアップにおけるエイズアクティビズムの生成と衰退」(西井凉子編『時間の人類学』世界思想社 2011)他。
by illcommonz | 2012-12-25 00:14
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