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![]() ▼イルコモンズ「芸術をもてあの灰色の労働を燃せ」 (表) 「曾つてわれらの師父たちは乏しいながら可成楽しく生きてゐた。そこには芸術も宗教もあった。いまわれらにはただ労働が 生存があるばかりである。宗教は疲れて近代科学に置換され然も科学は冷く暗い。芸術はいまわれらを離れ然もわびしく堕落した。いま宗教家・芸術家とは真善若くは美を独占し販るものである。われらに購ふべき力もなく 又さるものを必要とせぬ。いまやわれらは新たに正しき道を行き、われらの美をば創らねばならぬ。芸術をもてあの灰色の労働を燃せ」(宮沢賢治) ![]() ▼イルコモンズ「芸術をもてあの灰色の労働を燃せ」 (裏) 「職業芸術家は一度亡びねばならぬ。誰人もみな芸術家たる感受をなせ。個性の優れる方面に於て各々止むなき表現をなせ。然もめいめいそのときどきの芸術家である。」(宮沢賢治) 「すべての人間が芸術家であるということは、すべての人間に本当の能力があるということです。なにも音楽をつくったりする必要はないのです。例えば、今日の現代的な飛行機に乗り込みますと、この飛行機を作るためにどれほどの発明の才能が必要であったか、どれほどの創造力、クリエィティヴな力が必要であったかということがすぐに解ると思います。その意味ですべての人間が芸術家だと私は言っているのです。昔のドイツ語の表現ですが、医学を医術、農業を栽培術といったりしましたが、その術(クンスト)が必要なわけです。もちろん芸術でもその術を使わなければなりません。いわゆる現代の近代以降は芸術の概念を非常に高度な精神行為に美化してしまいました。昔は芸術という言葉はもっと技術とかの概念に近いもので、日常的に使えるということを本能的に予感できる言葉でした。その意味で芸術大学とか、あるいは画廊とかいうろくでもない、けつの穴みたいなところで営まれているものだけが芸術だと思ってはならないわけです。」(ヨーゼフ・ボイス) (※表現の糧学校「アートと資本制」配布資料(2012年) 宮沢賢治とウィリアム・モリスをつなげて論じた本はあるが、宮沢賢治とヨーゼフ・ボイスとウィリアム・モリスをつなげて論じたものはみたことがないので、やってみることにした。ついでにアントニオ・ネグりとイルコモンズもまぜてみた。もしいつか機会があれば、宮沢賢治とミヒャエル・エンデと小沢健二とイルコモンズをつなげてみたいと思う。 ▼表現の糧学校~思考のヒフ感覚「第五講―アートと資本制」 [日時] 2012年12月27日(木) 19:00-21:00 [場所] 東京・アサヒ・アートスクエア(東京都墨田区吾妻橋1-23-1 4F) [対談] イルコモンズ/小田マサノリ × 佐藤知久 ------------------------------------- [追加資料] 「その話しぶりじゃ、まるで資本主義は道徳的でなければならない、とでも云いたげだね。でも、なぜだい?資本主義はそれ固有の論理に従うだけだよ。君はいろんなことについて、けしからんと云う。たしかに、けしからんことだけど、それは、資本主義の外に立って云ってるだけだ。資本主義が狂ってるということは確かだけど、資本主義の方じゃ、そんなことちっとも気にしてないのさ。資本主義にとっては、自分がちゃんと作動してさえすればそれでいいのさ。そして現実に、それは作動している。君の言うことは道徳的にはただしい。君は資本主義の動きに倫理性が欠けるのを資本主義の悪だと云う。しかし、資本主義の方ではきっとこう答えるだろうね。「剰余価値には関心があるが、あとのことは知らん」とね。どうやらこういう冷笑的な態度が君にはショックらしい。だが、資本主義の問題は資本主義の内部で問われるべきだ。そのうえで今日、資本主義の代わりに何が可能なのかを考えるべきだ。君は云うかもしれない。市場の論理と資本主義は区別するべきだと。僕は経済学者ではないから、うまくは答えられないが、個人的には市民として「市場がすべて」という法則が人間活動の全領域を支配しないように戦っている。地球全体がスーパーマーケットになってはかなわないからね。国家や文化や教育の問題は、需要と供給の法則などからは切り離されるべきだ。誰がいちばん支払い能力があるかの問題ではない。僕のこの戦いは反資本主義的かもしれないけど、しかし資本主義を道徳化しようとする人たちには驚いてしまう。資本主義はもともと野蛮なものだよ。その野蛮さの根底を突くべきなんだ。もちろん問題は残る。つまり、市場にかわるものがあるだろうか、という問題だ。(ジャン・ジーグラー+レジス・ドブレ「かくもグローバルでない村、地球」1994年) 「興味深いことに、商品交換の中にたえまなく出現するこの資本細胞という異常なタイプの交換細胞は、正常細胞と比べたときのがん細胞ときわめてよく似た性質を示すことになる。資本という異常活動をおこなう細胞を体内に発生させた社会体は、それ以前とは別人のような振る舞いを見せるようになる。それ以前の社会から見たら「病気」としか思えない異常な変化が、体内に発生することになるが、その症状ががんのケースとひどくよく似ているのである。人体をつくる60兆個あまりの細胞の中に、ひとつでもがん細胞が発生することによって、がんになる危険をかかることになる。人間の交換行為もそれに匹敵する回数の交換過程に発生する増殖型交換が、社会をむしばんでいく可能性を秘めている。」(中沢新一「赤から緑へ」2012年)
by illcommonz
| 2012-12-27 00:38
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