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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼茨城県タラフマラ族のおんな芝居
d0017381_239540.jpg今日は、中野のスタジオSAIで、
ダンス・シアター、パパ・タラフマラの
公演『三人姉妹』を観てきました。
もともとチエホフの『三人姉妹』は、
あまり好きな戯曲ではないのですが、
今日のパパ・タラの公演を見て、
なぜ、好きになれなかった、のかが
はじめてようやく分かり、

チエホフの本をあそこまで"大股びらき"にして、すべてを見せきってしまった、
パパ・タラ版の『三人姉妹』にすっかり感服してしまいました。なんというか、こう、、、
綴じられた本を全開にして、それをさらにひらいていくと、やがて、パキッ、と
背中が折れて本がこわれ、綴じ糸の縫い目とか糊のはみだしなんかが露出
してしまう、そんなふうな感じで、思わず、チエホフの本が、「あら、いやだ、
あたしったら、こんなそそうをしてしまって、はしたない。。。」と、赤面してしまう
ような演出と舞台で、ウソをつかない(つけない)、まっすぐな人間のからだ
というものを、あますところなくぜんぶまるだしに見せてくれた、逞しき
おんな芝居でした。

そして、やがておとずれるラストの、ものすごい爆音のなかで、
空にむかって全快してゆく生の宣言は、なかなか感動的で、
できればそこからまきもどして、もういっぺんはじめから見たくなります。

会場で配布された案内によると、今年の暮れには、劇団創設以来の目標
であった「百年の孤独」を、二十四年目にして遂に、舞台化するそうです。
すでに伝説となってる「天井桟敷」の舞台を見損ねて、もっぱらビデオと
映画「さらば箱舟」、それに、大学演劇部の定期公演なんかでのみ観てきた
この怪物作品が、パパ・タラの手でどんなふうに、いま化けて出てくるのか、
これは見ものですし、見のがせないと思います。

d0017381_23253420.jpg
「HEART OF GOLD~百年の孤独」 すべては空と股の物語

あと余談ながら、芝居を観る時は、いつもできるだけ前の席に座るのですが、
今日は運よく一番前の席に座れたので(というか、一番前の席はたいてい
いつもあいてる)、役者の立てる息の音がすぐそばで聞きとれてよかったです。
そんなふうに一番前でナマ身のからだが地べたをころげまわり、とびはね、
くるくるまわったりするのを観てたら、フィールドワーク先のアフリカの村で、
あしかけ7年くらいずっとみてたシャーマニズムの儀式の場に
急につれもどされたような錯覚をおぼえました。

おんなたちが主役のその儀式の詳細は省きますが、その儀式は、
その社会の常識のある大人なら、そろってまゆをひそめるような
"いかがわしい"ものとされてて、"こどもが見に行くようなものではない"
とされてる(でも、実際にはこどもがいちばん熱心にみてる)、
シリアス・コメディ・タッチの演劇的儀式で、それをこどもたちにまじって
一晩じゅう観てた時の記憶と、お尻の痛さがちょっと甦ってきました。

それはさておき、あぁ、そういえば……と、それで気がついたのは、
いつの頃からか、そんなふうに、"こどもが見に行くようなものではない"
とされるような場所やモノが、僕らの身のまわりから少しづつ姿を消し、
ごく一部の映画や雑誌をのぞけば(というか全然のぞけてないけど)、
いま世の中にある多くのものが、こどもむけの場所やものになってる
ということで、「せっかく大人になったのに、これじゃつまらないな」
ということでした。

d0017381_23165677.jpg今日見た『三人姉妹』はエロでも
グロでもストリップでも何でもない、
真っ当な現代劇だけども、どこか
「こどもが見に行くようなものではない」
ものの感触があります。実際、もし
僕がこどものときにこれを観てたら、
たぶんいまとは女性観がまるっきり
違ってたと思います、の、で、

こどもが見に行くようなものではない、この劇は、ぜひともまず、
こどもたちに観てもらいたいものだ、とそう思いました。

#そういえば、今年も、もうじき、9月11日だ。
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by illcommonz | 2005-09-10 23:19
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