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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼イルコモンズ「未刊行本」(2009年)より
▼イルコモンズ「未刊行本」(2009年)より_d0017381_1741425.png
Q: 艾さんにはアーティストとしての顔と活動家としての顔があるわけですね。
A: 私にとっては、そのふたつはひとつです。アーティストは活動家であり、
よき活動家はアーティストにほかならないと思います。私のあらゆる活動はひとつであり、
社会の中に暮らし、自身の意見と理想を持つひとりの人間としてのものです。
(アイ・ウェイウェイ「私にとってアートと政治活動はひとつです」2009年)

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 「ボイスの「拡張されたアート」や「社会彫刻」の考えは、しばしば誤解されてきました。とりわけ晩年になるにつれて比重を増していった「社会改革」への志向性は、しばしばなおざりにされ、せいぜいよくて、社会彫刻とは「アートによる野外でのボランティア活動」くらいに受けとめられきました。そうした誤解を避けるために、ボイスは、こう云うべきではなかったか、と思うのです。つまり、あえて極端な云い方をすれば、こうなります。

 「すべての人はアーティストである、すなわち、すべての人はアクティヴィストである、
いや、そうならなければならない」と。

 村上隆の「芸術起業論」のカヴァーには「すべての人はアーティスト=起業家である」というコピーが印刷されてますが、もしすべての人が起業術という技能だけを持つベンチャー・キャピタリストだらけの社会が出現したらどうでしょう?おそらくまたすぐに世界の経済はクラッシュしてしまうでしょう。あるいは、ボイスが云うように「大地と人間は崩壊し、没落することになる」かもしれません。これまで資本主義が地球環境に与えてきたダメージやそれが引き起こしてきたモラル・ハザードを考えれば、あながち大げさな話ではないと思います。そのコピーが誰の手になるのかわかりませんが、明らかにボイスの言葉を転用したこのコピーを再転用すると、ボイスの考えはこうなるでしょう。

 「すべての人はアーティスト=アクティヴィストである」。

 極端なようですが、これがボイスの芸術論だと思います。2002年に美術家を廃業して以後、このボイスの芸術論がだんだんと自分の活動のモデルになってきました。というより「拡張されないアート」に失望し、それを廃業した自分にとっては、ボイスの社会彫刻論がいちばんしっくりきたのです。美術家を廃業した後、「元・現代美術家」として、様々な社会運動や政治活動に参加し、それぞれの現場でいろんな役目や仕事を分担してきましたが、そこでは一般に「アーティストの役目」や「アートの仕事」と思われていることはなるべく避けてきました。せっかく社会や政治と関わりを持たない「拡張されないアート」をやめて、アートの外に出ていったわけですから、そこにまた連れ戻されるようなことはしたくなかったのです。」(イルコモンズ「すべての人はアクティヴィストである/リーマンショック以後の「拡張されたアート2.0」に向けて」(2009年 未刊行)より抜粋して、無断転載。

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 ことしも刊行されなかった本から抜粋。これを書いてから3年のあいだに、世界は大きく変わってしまった。自分もかなり変わった。なので、原発をとめたら、そのとき、また一から書きなおすことにしよう。そのほうがたぶんよい、と、そう思えば、刊行されなかったのは、むしろ勿怪の幸いである。

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 「ボイスが美術アカデミーでの教育と平行して、様々な社会活動に関わっていた頃の作品に「私には週末というものがない」という題がつけられた作品がありますが、その気持ちはよく分かります。というより、そもそも政治や社会に関わる活動には休日というものがありません。とりわけ「現在」の世界は、そうならざるを得ない時代ですし、それは「日本社会」も同様のはずです。いまそこにある社会と政治を見渡せば、どうしてもアクティヴにならざるを得ませんし、実のところ、一日二十四時間の限られた時間の中で、社会と政治に関わる時間を創りだし、やりくりすることが最もクリエイティヴな作業かもしれません。」(イルコモンズ「すべての人はアクティヴィストである/リーマンショック以後の「拡張されたアート2.0」に向けて」(2009年 未刊行)より抜粋して、無断転載)

 「ドラムをたたくことは、ボイスがやったような、森や街をほうきで掃いたりとか、地面をシャベルで掘って樹を植えるアクションと同じように、誰にでもできることです。こどもにもできます。また、そのオリジネーターがたとえいなくなったとしても、誰でも継承できる持続可能なアクションです。誰にでもできるこうした身体的アクションを通して、社会や政治へのいま・ここでの関わりが、より直接的に体感できること、それも重要ですが、それにもまして重要なのは、こうしたアクションを通して、たとえどんなに一時的で局地的であっても、全員が主体的に参加にしてつくりだす直接民主主義的な時間と空間がそこに出現し共有されることです。ボイスは「アトリエは人々のあいだにある」といい、また「未来ではすべてのことを人類は共同でやるべきだ」と述べています」(イルコモンズ「すべての人はアクティヴィストである/リーマンショック以後の「拡張されたアート2.0」に向けて」(2009年 未刊行)より抜粋して、無断転載)

▼イルコモンズ「未刊行本」(2009年)より_d0017381_17473025.jpg

by illcommonz | 2012-12-31 18:00
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