![]() はじめに、ふた、ありき
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▼文化人類学解放講座「ポスト消費社会」予告篇 (2013年) [映像] アレックス・ウィッパーファース「ポスト消費社会におけるデザイン、マーケッティング、ブランド化」(スタンフォード大学での講演 2009年)/CNN「エコノミー」(2008年) [再編集] イルコモンズ(文化人類学解放講座) 「彼らは「電力」のような物質面での進歩がこれからどうなるか、ということばかり話しているが、私にいわせれば、彼らは気の毒な者たちである。ただひとつの重要な進歩とは、電力などといったことではなく、親交、結束、愛情などの進歩であり、私はそれを期待し祈っている。いや、祈っているだけでなく、そのために努力もしている。」(レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ) 「私は機械そのものとたたかっているわけではありません。「機械は労働をへらす」という考えのなかにある狂信とたたかっているのです。実際、数千人にのぼる人たちが仕事もなく、路上で餓死するほど「労働はへって」います。ごくわずかな者たちだけに仕事や生活の安定がもたらされるのではなく、すべての人たちに、それがもたらされるようにしたいのです。ごくわずかな者たちだけが、あらゆるものを犠牲にした上で繁栄するということを私は望みません。いまの機械は、少数の者たちが大衆を搾取するのを助けてしまっています。このわずかなの者たちがやっていることは、人道主義や人間愛ではなく、貪欲と欲望であり、私は全力でそれとたたかいたいのです。」(ムハトマ・ガンジー) 「機械は、見張り人と監督者がいないと働かないものだ。そして、どの機械もそのなかに呪いをひめている。たとえ機械がその強力な手でどんなものをつくろうと、そこには、私たちが手づくりでつくるものにこめている愛情がなく、仕事と一緒にそれを食ってしまうからだ。機械がつくったどんなものも、私にとっては、血の通わない、無情のものにすぎない。たとえそれがうまくできても、その苦労について語ることもできず、また微笑むこともできない。それを両親に捧げてよろこばせることもできない。機械がなんでもすぐにつくりなおすことができるせいで、もはやどんなものにも愛情を持てなくなってしまった。これこそが機械が持つ大きな呪いなのである。」(エリッヒ・ショイルマン) ........................... 「原発がないと電力が足りなくなる」とか「原発がないと経済がたちゆかなくなる」とか「原発がないと生活が不便になる」とか、「原発がないと何かを失う」というようなロスト・ストーリーしか聞こえてこないのはなぜだろう。ばかばかしいくらい便利で、くだらないほど楽で、うんざりするほど何でもできる(ような気にさせる)、電気じかけの機械の、どこがいいのだろう(それじゃ自分ですることが何もないじゃないか)。世界を不景気のどん底にたたきこみ、海や山や森や河や人体を破壊し、今もまだ大量の失業者や就職難をうみだしている「狂った経済」を、またもう一度、成長させてどうするのだろう。なぜ、ひとは、そんなにまでして「原子力文明」の奴隷になりたがるのだろう。「文明批評家」としての文化人類学者にいわせてもらえるなら、逆に、原発をなくすことで私たちが失ってきてしまったものを、もう一度とりもどすことができるのではないかと思っている。原発をなくすことは、怪物化した経済と過剰なテクノロジーが奪ってしまった、人間らしい時間や生きた仕事、血のかよったモノづくりのたのしみ、かけがえのないモノへの愛着、人間の顔をした経済、贈与のよろこび、ほんとうの民主主義、シンプルな暮らし、そしてリアルな人生を、まとめてとりもどせる、またとないチャンスだと思うし、また、そうなることを期待している。いや、期待してるだけでなく、「脱原発後の世界をいま・ここで先につくってしまう」ための「実践的技能」を習得し、その技能を分かち合うなかまをさがしている。この予告篇は、そのひとつで、「原子力文明」から脱けだす脱原発の道はいたるところにいくつもあるが、さしあたりまずは「脱消費」というところからはじめてみるのがいいと思っている。 ---------------------------------- 「ところで、君自身はどうだろう。君自身は何をつくり出しているだろうか。世の中からいろいろなものを受取ってはいるが、逆に世の中に何を与えているかしら。改めて考えるまでもなく、君は使う一方で、まだなんにも作り出してはいない。して見れば、君の生活というものは、消費専門家の生活といっていいね。無論、誰だって食べたり着たりせずに生きちゃあいられないんだから、まるきり消費しないで生産ばかりしているなんて人はない。また、元来ものを生産するというのは、結局それを有用に消費するためなんだから、消費するのが悪いなどということはない。しかし、自分が消費するものよりも、もっと多くのものを生産して世の中に送り出している人と、何も生産しないで、ただ消費ばかりしている人間と、どっちが立派な人問か、どっちが大切な人間か、こう尋ねて見たら、それは問題にならないじゃあないか。だから、君は、生産する人と消費する人という、この区別の一点を、今後、決して見落とさないようにしてゆきたまえ」 「あなたが手にしている、そのゲーム機のようなものと、妙な手つきでさすっている仕草は気色わるいだけで、ぼくには何の感心も感動もありません。嫌悪感ならあります。あなたの人権を無視するようですが、あなたには調べられません。世界に対して、自分で出かけていって想像力を注ぎ込むことをしないで、上前だけをはねる道具として、i ナントカを握りしめ、さすっているだけだからです。誰でも手に入るものは、たいしたものじゃないという事なんです。本当に大切なものは、i ナントカじゃ手に入らないんです。新製品にとびついて、手に入れると得意になるただの消費者にすぎません。あなたは消費者になってはいけない。生産する者になりなさい。」(宮崎駿「ぼくには、鉛筆と紙があればいい」)
by illcommonz
| 2013-01-15 23:18
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