はじめに、ふた、ありき
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その「アジア・アフリカ・ドキュメント映画会議」のあいまをぬって、 原宿の「LOV-LAB」ではじまった友沢ミミヨさんの「まめおやこ展」と、 元・テクノクラートの増田セバスチャンさんのショップ「6%DOKIDOKI 」に いってきました。ただ残念ながら、AA会議で映画を観た後、ポスターを つくりなおすかわりに、展示パネルを新たに追加してつくることにしたので、 その準備のため、どちらもじっくり見れなかったので、これについては、 もういっぺん見に行けたら、そのときに書くことにしますが、とりあえず、 そこで思ったことは、こういうファンシーな場所に迷いこんだときに、 いつも思うことと同じでした。それは…… もし、いま、突然、戦争がはじまって、ここで空爆されて死んだとしたら、 その光景を見たひとは、悲劇と思うだろうか、喜劇と思うだろうか? という問いで、こういう問いがうかんでくる場所というのは、イルコモンズ的に 好きな場所です。あと原宿という場所柄もあって、原宿駅までの道すがら、 トスカーニが「こけし」に寄せて語った「原宿の天使たち」についての予言を 思い出しました。トスカーニがその予言を語ったのは、7年前の1998年で、 思い出したのは、もう、そんな天使たちは、この国にも、いないという意味で、 思い出したのは、こういう予言です。 「世界の若者の多くが貧困と戦禍にあえいでいる。いまだに世界の覇者だと 信じている欧米でも、若者は階級差別や失業に悩まされている。そうした 問題にさらされずに生活している世界で唯一の存在が日本の若者だからだ。 日本の現実を無意識に拒絶する彼らは実は悲劇の天使なのではないか。 貧困や暴力にも増して我々が今後直面する悲劇の前触ではないだろうか?」 (オリビエーロ・トスカーニ) ただ依然として、わからないのは、その天使たちが告げていた悲劇とは、 どれのことだったのか、ということと、そして、それはもうすでに的中して、 予言は終わったのか、それともまだこの先、悲劇がまちぶせているのか、 ということで、そんなことを考えながら、もう一方では、都築響一が世界の 秘宝博物館について書いてたように「文化には進化などというものはなく、 あるのはヴァリーションだけだ」ということをあらためて再確認してきました。 大きな物語と一緒に大きな悲劇も喜劇もなくなり、おわりもはじまりもない ブログサイズの寸劇時代のいま、原宿の天使たちはどこかに消えたけども、 原宿の文化はいまなおヴァージョンを重ね続けて、ちゃんとそこで生きてる。 若松孝二の映画「腹貸し女」の中の原宿とは全く違う異文化が(以下省略) と、とめどなく昭和のまめおやじ的な感慨に耽りながら、裏も表もなくなった ように見える、2005年の原宿からもどってきました。 =========================== [追記1] それはさておき、急いでいて買い損ねた、まめおやじの緑のTシャツ、 今度行く時までに売り切れてしまったどうしようと、現在のドキドキ率0.6割。 [追記2] その後、一晩でつくった展示パネルはこんな感じでした。 かつてトスカーニとティボール・カルマンが、ベネトンのポスターと 雑誌「COLORS」を使って世界にむけて報道していたのは、 まさしくこういう「世界の辺境(the rest of the world)」から きこえてきたことだったのだなと思いながら、あまりこらずに、 スリップ・フィルムのスロットホルダー仕立てにつくりました。
by illcommonz
| 2005-09-25 15:19
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