
「世界を変えようと決意を固め、思慮深い市民たちからなる小さなグループの力を決して否定してはいけません。 実際、その力だけがこれまで世界を変えてきたのです。」(マーガレット・ミード 文化人類学者)
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「住民投票用紙の公開請求 住民団体、小平市選管に」
「東京都小平市の都道建設計画の見直しを問う住民投票が不成立に終わり、市選挙管理委員会は27日、5万1010票の投票用紙を開票しないまま保管する作業をした。条例を直接請求した住民団体は同日、市選管に対し、全投票用紙の写しの交付を求める情報公開請求をした。」
「残念ながら、市が提案した条例修正案により、投票率が50%未満の際には投票結果は公表されないことになってしまった。小平市内の有権者の方にはぜひ投票に行って、ご自身の意見を表明していただきたい。どちらに投票するべきか。自分なりに調べて、考えて、投じる。それがこの「民主主義の学校」のカリキュラムである。」(國分功一郎 東京新聞 2013年5月25日)
それが全体の何パーセントであるかよりも、51,010という数は決して少なくない。
その数は1本のナラの樹に実るどんぐりの数と同じくらいであり、とりわけ、51,010人という人間の存在は誰も無視できないものだ。さあ、これからが「民主主義の学校」のはじまり。今回のことで5万人のクラスができた。でも、いまはまだみんな1年生。ころころころがりはじめたどんぐりたちの学校。これから毎日が学校である。その5万個のころがるどんぐりのあいだから、やがて「民主主義の森」が生まれる。どんな森も林も、それができるまでには、長い時間がかかるもの。それは社会も同じ。ころがれ、どんぐり民主主義。
(参考)

▼1万個のどんぐり(http://blogs.yahoo.co.jp/macchi105/16362851.htmlより)
▼中沢新一+國分功一郎「どんぐりと民主主義」
http://wol.jw.org/zu/wol/d/r7/lp-j/102010327