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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼「人類学的思考の沃野/山口昌男追悼AA研シンポジウム」
▼「人類学的思考の沃野/山口昌男追悼AA研シンポジウム」_d0017381_22441545.jpg
「人類学的思考の沃野/山口昌男追悼AA研シンポジウム」
[日時] 2013年6月7日(金) 15:00-18:00
[場所] 東京外国語大学 アゴラ・グローバル(東京都府中市朝日町3-11-1)
[司会] 宮崎恒二(東京外国語大学理事)
[挨拶] 三尾裕子(AA研所長)/小泉潤二(日本文化人類学会会長)
[基調講演] 青木保(国立新美術館館長)
[発言] 渡辺公三/真島一郎/落合一泰/栗本英世/船曳建夫/今福龍太
[主催] 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
[後援] 日本文化人類学会
※参加費無料、事前申込不要

[趣旨]
 「山口昌男先生は、2013年3月10日に私たちのもとから突然旅立たれてしまいました。御逝去の報に接し、生前の先生の御功績に敬意を捧げますとともに、AA研所員一同、衷心より哀悼の誠を申しあげたく存じます。山口昌男先生は、本研究所草創期の1966年4月にアフリカ研究部門(当時)の講師として着任されて以来、94年3月に定年退職されるまでの28年間にわたり、アジア・アフリカ地域の人文学研究を旨とする本研究所の発展を力強く牽引されるとともに、文化人類学を起点とする幅広い知の横断者として、国際的に活躍されてきました。御在職中には『アフリカの神話的世界』『人類学的思考』『本の神話学』『道化の民族学』『文化と両義性』をはじめ、日本の思想界に多大な影響を与えた数々の著作を発表されるかたわら、先生は『象徴と世界観の比較研究』を主題とした共同研究プロジェクトを、長年にわたり主宰されてきました。冷戦期の終焉にともないアジアの東端から発信するアジア・アフリカ研究の意味づけが大きく変容しようとしていた89年から91年にかけては、先生みずからが本研究所所長として機関運営の実務にあたられ、新たな研究と思考の方向性を所員に指し示して下さいました。
 この度の悲報を冷静に受けとめるにはいまだ歳月を必要と致しますが、後進の研究者につねづね闊達な檄を飛ばされていた山口昌男先生の思想、とりわけその「人類学的思考」を、既成の境界設定に内閉することなくいかに活き活きとした姿のまま、沃野のままに受け継いでいくべきかを省察するその第一歩として、私たちは本シンポジウムを企画することに致しました。山口昌男というひとつの巨大な知をたどるうえで原点にあたる空間とは、人類学的思考のアルケオロジーにとってもひとしく特権的といえる場、すなわちフィールドにほかなりません。周知のとおり山口昌男先生は、1960年代後半の西アフリカ・ナイジェリアやエチオピア南西部の調査を皮切りに、70年代には東インドネシアとメキシコを、つづく80年代にはカリブ海を舞台として、野生の思考と詩学を旺盛に探究しつづける、まさしく第一級のフィールドワーカーでいらっしゃいました。フィールド経験に培われた知の巨人の偉大な足跡を、あくまで研究者の眼でいまいちど辿りなおすとともに、残された私たちひとりひとりが新たな省察にむかう試みを以て山口昌男先生への追悼に代えることを、本シンポジウムの趣旨とさせていただきたく存じます。
 はじめに基調講演をいただく青木保先生をはじめ、シンポジウム発言者の多くは、山口昌男先生の共同研究プロジェクト『象徴と世界観の比較研究』の中核メンバーでいらっしゃった方々です。これに本研究所の元所員および現所員をくわえた構成で、ささやかな追悼の集いを進行する予定でおります。」

[広報デザイン/動画制作/会場展示] 小田マサノリ(AA研特任研究員)
by illcommonz | 2013-06-06 22:45
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