
「今日、問責決議が可決された。まさにこれこそが、ねじれの象徴だ。このねじれに終止符を打たねばならない (安倍晋三)」 (2013年6月27日 朝日新聞
「ねじれ国会に終止符を」26日の安倍首相会見要旨より」より
それは話があべこべで、そもそもなにも「ねじれ」てなんかいない。それが「二院制」の常態であって、この男が云ってることこそ、一党独裁への意志の象徴であって、それは終止符ではなく、専制政治のはじまりだろう。
【参考】
▼「戦後日本で二院制が採用された経緯」
[問] 「一院制を採らず、両院制を採る事由は如何?」
[答] 「一院制を採るときは、いわゆる、
政党政治の弊害、即ち、多数党の横暴、腐敗、党利党略の貫徹などが絶無であるとは保し難いので」(法制局「憲法改正草案に関する想定問答」より)
▼「二院制の意義」
「両院制」の意義は「多角度的な民意の反映」というのが本来の趣旨である。また「議会の多数派による専制の阻止」といった効果も生み出すとされる。
-----------------------
[追記]
▼
「安倍首相:ネット党首討論に自信」
「安倍晋三首相は28日午前の閣議に先立つ懇談で、インターネット動画サイト「ニコニコ動画」で同日夜に開催される各党党首討論会について「ほとんど私のホームグラウンドみたいなものだ」と述べ、自信を見せた。各閣僚に「ちゃんとコメントを入れてください」と話しかけ、動画への書き込みを促した。首相は、動画を見て書き込みする層を「保守派が圧倒的ですから」とも発言。参院選を控えた各党党首との対決に余裕を見せた。」(毎日新聞 2013年6月28日)
こういう発言にも、独裁志向や専制願望がにじんでいて、不愉快だな。保守派ではない層から、怒涛のコメントが書きこまれて、おなかがいたくなればいいのに。