はじめに、ふた、ありき
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(「文化人類学解放講座」より転載)
【コヤニスカッティ】(名詞) ko・yaa・nis・qatsi(ホピ語) (1) 正気をなくした生活 (2) 混乱した暮らし (3) バランスをうしなった人生 (4) でたらめな生活 (5) 他の生活様式をおびやかす生き方 「コヤニスカッティ」(1983年) ゴドフリー・レジオ監督 ロン・フリック撮影 フィリップ・グラス音楽 フランシス・コッポラ制作協力 86分 カラー この映画はナレーションも字幕もストーリーも何もない、まったく無言の ドキュメント映画ですが、それだけにこの作品は「アポカリプス(黙示録)」 的な「映像詩」として、ことばでは伝えることのできない何ごとかを物語っ ています。この映画が公開されたのは、1983年ですが、2005年の いまから見ると、いくつかのシークエンスは、その後に世界で起こった 事件や事故を、あたかも予言していたかのようにも見えてしまいます。 この講義では「グローバリゼーション」という、その結末がまだはっきりと 見えてない「ち、き、ゅ、う、の、じ、け、ん」が、いままさに進行している 地球というこの惑星についての、なにごとかを目で見て「体験する映画」 として見ることにします。ちなみに、現代音楽家の武満徹さんによれば、 「この映画は、大きな会場で、大きな画面で、大勢で観るべきだ」という ことですので、今回は大講義室のスクリーンをつかって、なるべく大きな 音で、なるべくたくさんの受講者と一緒に目撃したいと思いますので、 この講義にはなるべく出席するようにしてください。 この講義に限り、講義開始時刻になったら、解説ぬきで上映を開始し、 講義終了時刻まで上映したら、そのまま解説ぬきで講義を終わります。 その理由はふたつあります。この映画が86分あるということがまずひとつ。 もうひとつは、この作品があえて解説やナレーションを使わずに映像だけで 何かを物語る実験としてつくられているからで、そういうコンセプトと内容の 作品であれば、上映する形式もそれにあわせるのが、それに合った ふさわしいやりかただと思うからです。 *講義に出席しそこねた人は、かわりに下の資料をみておいてください。 ↓ #公式サイト http://www.koyaanisqatsi.org/films/koyaanisqatsi.php #スチル画像 http://www.spiritofbaraka.com/koyaanis.aspx #予告編をみる ------------------------------------------------------------------- 【次回予告】 ▼CROSSROADS + DISINTEGRATION_LOOP ~人類の十字路とあやまちのくりかえし 「大地の底から貴きものを掘りだすとき、 我らは大いなる災いをまねくこととなるだろう。 巨大なクモの巣が空一面をおおい、人類最期の日がやってくる。 灰の容器が空から投げ落とされると、たちまち大地は 焼けただれ、海が沸きかえり干上がることになるだろう」 映画「コヤニスカッティ」より「ホピ族の予言」 「新たなテクノロジーの発明は、新たな事故の発明である」 (ポール・ヴィリリオ) 次回は、この映画の公開から約20年後に監督のゴドフリー・ レジオ自らが「コヤニスカッティ」について語ったドキュメント・ 映画と、この映像詩の背景にあった具体的史実(例:1945年 にヒロシマとナガサキに投下された原子爆弾はホピ族の土地 から採掘されたウラニウムから製造されたものだった)や当時 の時代背景(冷戦時代)のほか、この黙示録の中に収められた 映像が連想させずにおかない、いくつかのドキュメント映像を 見ます。 「カッティ三部作が 提供するのは、 体験であって、 思想や情報では ないのです、 ましてや....」 ・グレッグ・カーソン監督 「生活の本質」 (2002年) ・ブルース・コナー監督 「クロスロード」 (1974年) ・ウィリアム・バシンスキー撮影 「ディスインテグレーション・ループ」 (2001年)
by illcommonz
| 2005-10-02 21:51
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