といっても、岡崎(京子)さんの漫画ではなくて、
マンソン一家によるシャロン・テート殺人事件の
サイコパスなひきがねになったという、
呪われたビートルズ・ソングの方ですが、
いったん曲が完全にフェードアウトしたあと、
もういっぺん、あの悪魔的なギターリフが
まいもどってきて、ハウリング・ノイズの
フィードバックのうねりのなかで、最後の
ドラムがズドン!と撃ちおろされた瞬間、
「あちゃぁ! ギター弾きすぎて 指にマメができちゃったよぉ!」
と、ポール・マッカートニー(当時26才)さんが怒鳴り声をあげられてますが、
かたや、この100円玉はいったいナニをヤりすぎて、
こんなところにマメをこしらえてしまったのか?
昭和48年から今日までの33年間のあいだに、
この銀色の補助通貨になにが起こったのか。
資本主義経済をたえずフィードバックさせる
日々移動する太陽のかたちをした硬貨のふちに
ぽっかりとあらわれた、このマメの正体はなにか。
どこであれそれが見つからない場所はもうない資本主義の岬で偶然見つかった
この突起は、しかし、どこか、あなたの近くでも見つかるかもしれない、あやしい、
不思議な物語のはじまり。 「キャピタル・ベイ~資本主義の岬」より