
▼
「東電、汚染水の海洋流出認める 福島第1原発」
「福島第1原発敷地内の海側にある井戸の水で高濃度の放射性物質が相次いで検出された問題で、東京電力は22日、汚染水が地下を通り海に流出している可能性があると初めて認めた。東電は、原発の港湾口付近では放射性物質の数値が極めて低いとして、汚染が港湾内にほぼとどまっているとみている。港湾内の海水の放射性物質濃度が上昇傾向だったが、東電は推移を注視するとして、これまで汚染水の流出を認めていなかった。東電によると、潮位変動や降雨に連動するように井戸の水位が上下していることから、原発敷地と海との間で水の行き来があると判断した。」(東京新聞 2013年7月22日)
このままいくと、これからいろんなことが明るみになってくる、1年後か2年後には、こういう場合の「ただちに健康に影響はありません」というような云い方も、「いまは戦時中ですので、我慢してください。政府の足をひっぱるような報道や言動は謹んでください。それが国のためです、それが国の公益をまもることです」へと変わるのだろう。自分たちがつくってきた原発のせいで海に毒が流れ出しても、その責任を全くとろうとしない政府だから、これから起こることのすべてを、戦時のどさくさのなかでうやむやにするか、あるいは、「お国のため」という、あの一語ですませる魂胆なのだろう。