
なんとかんたんなことか、それにしても、
なんと空恐ろしい結果が得られることか
ウィリアム・シュワード・バロウズ
(1914-1997)
[イルコモンズによる人物評]
そのことに気がついてしまってからというものの、一生、死ぬまで、そんなことしか
しなかった人です。誰にでもかんたんにできることにしか興味がなく、作家にしか
できないような、むずかしいことは、決してしませんでした。ドラッグもカットアップも
ドリーム・マシンもライフル・アートもスピーチ・スクランブラーもみんなそうでした。
誰もが等しくできるけど、誰もいちばんにはなれないあそびを、たくさん見つけだし、
たくさんの人をたのしませて、死にましたとさ。そしてたぶん、死んだあとも、
「ん、待てよ、そうだ!」なんていってるはず。